空気の底シリーズ
「夜の声」
『作品内容』
我堀商事の青年社長である英一の唯一の趣味は日曜日に乞食をする事だった。
ある日曜日に小屋に帰ろうとする彼の前に誰かから追われている少女が現れる。
彼女を助けた英一は小屋に連れて帰り、次の日曜日に来るから出て行きたければ出ていっていいと言って去る。
彼女はユリと言い、いつまでも小屋から出て行こうとはしなかった。
英一はユリの事が好きになり、自分の会社の入社試験を受けさせる。
彼女を自分の秘書にした英一はユリにプロポーズをする。
ユリは乞食の格好をした英一に自分は前科六犯なのだと告げるが、英一は社長と結婚しろと勧める。
新婚生活の中で、英一はユリに前科の事を口にしてしまう。
乞食のおじさんと英一が同一人物だとは知らないユリは英一が密かに調べたものと疑いを持つ。
ある夜、金庫から金を盗もうとしたユリを英一は見つける。
ユリはそんな英一に銃を向け、乞食のおじさんの小屋に向かう。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫の「新宝島」(2007年)
手塚治虫ぴあ(2016年)
扉絵原画コレクション1950-1970(2017年)