「月と狼たち」
『作品内容』
乞食ロボット(ヒョウタンツギ)を使って生活しているスズキとダスティンだが、どうも最近景気が悪い。
便秘気味のダスティンが使っている下剤をロケットの持ち主に飲まし、二人はロケットを盗んで宇宙に出る。
食料も底を突き、困っているところへロケットが現れる。
うまくそのロケットに乗り込む事ができるが乗組員は誰もいない。
その上ロケットは二つに分裂し、二人は離れ離れになってしまう。
スズキはある惑星にたどり着き、言葉を話すトカゲに出会う。
彼は生活の保証をする代わりにムーンウルフ、宇宙戦士になれと説く。
スズキは快諾し、つらい訓練を繰り返す。
立派な戦士に成長したスズキにトカゲはある者と戦うように言う。
場所は月。
いよいよ決闘の日、相手と戦ううちに敵はあのダスティンだという事に気付く。
あのトカゲはかけ試合のために宇宙の浮浪者を鍛え戦わせてきたのだった。
二人は戦いを止めたいが、戦闘力があるのに戦いを止めた者は殺される決まりだという。
ダスティンは普段使っている下剤を出し、スズキと共に大量に服用する。
二人はロケットに詰まれ帰されるのだった。
<参考文献:講談社全集>
『一口メモ』
二人がロケットの中で服を食べたりするのはチャップリンの「黄金狂時代」のパロディであろう。
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
僕らの愛した手塚治虫2(2008年)