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「ひとでの秘密」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1973年10月号 - 中一時代 旺文社 A5判 読切 -
1974年02月25日 サンデーコミックス マグマ大使2 秋田書店 新書判 -
1982年03月20日 手塚治虫漫画全集127巻 タイガーブックス7 講談社 B6判 -
1999年10月 秋田文庫 走れ!クロノス 秋田書店 文庫判 -
2003年01月 講談社漫画文庫 恐怖短編集7「千年の孤独編」 講談社 文庫判 -
2004年10月01日 - 手塚治虫マガジン10月号 kkベストセラーズ B5判 - -
2011年05月 手塚治虫文庫全集118 タイガーブックス(4) 講談社 文庫判 -

『作品内容』
梅ン田は変わった奴だった。 大体名前が梅田じゃなくて梅ン田という事からして変わっている。 ある時僕がトイレにいくと立ったまま失神している奴がいた。 急いで保健室に連れて行くと何と彼は眠っていただけだったのだ。 その上保険の先生が背中を見せろというと急いで逃げてしまった。 その時見た背中には大きいかさぶたのようなものがついていた。

夏に梅ン田の家に遊びに行くと家族そろって変わった連中だった。 一緒に泳ごうと誘っても彼はなかなか乗ってこず、強引に誘って背中を見るとあのかさぶたは取れていた。 梅ン田はどこかへ行ってしまい、林の中に入ると何ともでっかいヒトデが落っこちていた。 そしてそのヒトデは僕の背中に引っ付いてしまった。 彼は実は別の天体の宇宙人で、梅ン田とその家族は彼らの行動のために馬だったのだ。 彼は僕にテレパシーを送り、梅ン田の背中と僕の背中をくっつければ外れて梅ン田の背中に移るという。 食堂で彼を見つけたのでそっと近づいてぶつけようとすると、僕は誤って転んでしまった。
そしてそれと同時に背中のヒトデはつぶれてしまった。

梅ン田は今は寿司職人になっている。 あのヒトデはその店に飾ってある。 僕の友人にその話をした。 すると彼らは、友達だと思っていた彼らはあの宇宙人達の馬だった。 死んでしまった仲間を引き取りに来ていたのだ。

<参考文献:講談社全集>

『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
サンエイムック「どろろ」「三つ目がとおる」大解剖(2019年)