鉄腕アトム
第36話「人工太陽球(原題:火の壷島)」
『作品内容』
海上に謎の高温を持つ物体が現れその探索にホーム・スパン氏が動き出した。
ICPOは彼にロボットを助手で一人つけろという。
スパン氏はロボットが嫌いであった。
中村課長と田鷲警部はアトムにスパン氏の助手として働くように要請する。
スパンは怪しいのはお茶の水博士だといい,アトムに博士の家を見張るようにいう。
夜に博士がヘリコプターで出掛けるのを見たアトムはその後をつける。
しかしガス雲の中に入ってしまい博士を見失ってしまう。
その先に火の玉を見たアトムはそれに立ち向かっていく。
一方スパンは博士の家に入り込み,博士に事情を聞く。
発言を拒む博士だったが,実はスパンが首から上以外はすべて機械で出来ている事を知る。
そして語るにはあれは人工太陽球だという。
冥王星のような太陽から遠い天体での作業の時に使おうとしていたが旨くいかずにうち捨てておいたものの誰かの手に渡ってしまったらしい。
ちょうどその時怪しい男達が博士を訪ねる。
スパンは博士に変装して彼らと共に出て行く。
その先は南の島であり,そこは金三角の本拠地となっていた。
スパンは正体を明かすが捕らえられてしまう。
その島にはアトムが掴まっていた。
しかし,アトムは人工太陽球との戦いで両手両足を失っていた。
そこでスパンを乗せた飛行機のパイロットロボットから手足をもらう事になり,アトムは自らの改造に成功する。
金らの謀略は阻止されるがスパンは頭を銃で撃たれてしまう。
それから3日後,スパンは頭蓋も機械に代わりロボットになってしまった。
しかし今では彼はアトムの勇気と献身に大いに感銘を受けており,ロボットになった事を誇りに思っているという。
スパイダー(p.100),
額の絵でヒョウタンツギ(p.128)が出演。
<参考文献:講談社豪華愛蔵版>
『映像化』
鉄腕アトム-第14話「人工太陽」-
(1963年:虫プロ制作・テレビアニメ)
『図版使用書籍』
マンガ奇想天外 SFマンガ大全集第2号(1980年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫 ロマン大宇宙(上)(1995年)
鉄腕アトムの軌跡展図録(2002年)
鉄腕アトムコンプリートブック(2003年)
図説鉄腕アトム(2003年)
手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから(2013年)
手塚治虫語辞典(2023年)