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「鬼丸大将」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1969年01月01日号〜06月29日号 - 週刊少年キング 少年画報社 B5判 連載 -
1974年11月25日 パワァコミックス 鬼丸大将1 双葉社 新書判 - -
1975年03月10日 パワァコミックス 鬼丸大将2 双葉社 新書判 - -
1979年10月20日 手塚治虫漫画全集174巻 鬼丸大将1 講談社 B6判 -
1979年12月20日 手塚治虫漫画全集175巻 鬼丸大将2 講談社 B6判 -
1995年11月 秋田文庫 鬼丸大将1 秋田書店 文庫判 -
1995年11月 秋田文庫 鬼丸大将2 秋田書店 文庫判 -
1999年04月 サンデーコミックス 鬼丸大将1 秋田書店 新書判 -
1999年05月 サンデーコミックス 鬼丸大将2 秋田書店 新書判 -
2011年07月 手塚治虫文庫全集141 鬼丸大将 講談社 文庫判 -
2014年04月10日 カラー漫画原画コレクション 樹立社 B5判 初出時のカラー原稿を収録

『作品内容』
序章《鬼しばり》
奴隷としてシルクロードを渡り歩いたあるローマ人が日本へ流れ着いた。 そこから物語は始まる。

第1章《鬼っ子》
言葉の誤解と生活様式の違いから鬼と称されている親子。 子鬼と呼ばれている鬼丸は実は母親(これは日本人)思いのやさしい子だった。 しかし,藤原義範,渡辺綱に率いられた兵団に二人は捕らえられてしまう。

第2章《鬼の念仏》
六波羅に連れていかれ,さらし者にされる二人。 しかし,鬼丸は母親であるマーちゃんの機転で脱出に成功する。
その鬼丸の前に立ちはだかるのが相馬の小次郎,またの名を平将門。

第3章《鬼が棲むか蛇が棲むか》
義範の娘である春菜を人質に羅生門へ立てこもる鬼丸。 その鬼丸を卑怯な手で誘い出そうとする義範。 春菜は鬼丸のことが憎めず,逃げる手助けをする。 そして将門も鬼丸に手を貸すのだった。

第4章《鬼の目にも涙》
義範が鬼丸の両親を処刑にしようとする。 しかし,鬼丸は馬の大群を引き連れてこれを阻止する。 が,多勢に無勢,両親は命を落とし,鬼丸は再び捕らえられる。 鬼丸は拷問に継ぐ拷問を受け,100日が過ぎる。 それを見守る将門。

第5章《鬼に金棒》
鬼丸の拷問も365日が過ぎた。 その間に鬼丸の体は異常に成長していた。 将門は牢にもぐりこんで東の国へ行こうと鬼丸を誘う。 義範を殺すためには逃げることはできないと断る鬼丸。 しかし,春菜から両親のどちらかが生きており,東の国へつれられたと聞いた鬼丸は昼日中から牢を破って脱走する。

第6章《鬼を欺く》
将門達と東の国へ向かう途中で別の鬼に出会う鬼丸。 彼は黒人だったが日本語はまったくできなかった。 将門を殺そうとする彼を鬼丸は殺してしまう。

第7章《鬼を酢にして食う》
旅の途中で鬼の行方を知っているというだいだらぼっちという男に出会う鬼丸。 彼はマーちゃんをかくまっていたが鬼丸ともども気に入っていた。 二人は戦い,だいだらぼっちは鬼丸にマーちゃんを返そうとするが,ぼっちの気持ちを知った鬼丸は手を引き,将門達と旅を急ぐ。

第8章《鬼の居ぬ間》
丹沢砦にある義範の密書。 そこには都をのっとるための連判状が含まれていた。 将門はそれを奪いたいと考えるが,鬼丸が率先して丹沢砦に載りこんでしまう。 四苦八苦の末に密書を手にする鬼丸。

第9章《鬼も十八番茶も出花》
東国で砦を組む将門,鬼丸達。 それを助けるだいだらぼっち一党。 そして砦を囲む渡辺綱の軍勢。 そんな中,春菜が鬼丸を追って砦に入り込む。

第10章《鬼をもひしぐ》
義範の密書を見た渡辺綱はいったんは都へ引こうと考える。 しかし,だいだらぼっちの部下が放った矢が休戦を一変させてしまう。 やむなく再戦に挑む将門達。 旗色が悪くなったが,大雨と落雷のため,綱達はいったん兵を引く。

第11章《鬼の首をとる》
旗色の悪くなった戦いに嫌気のさしてきた農民たちは砦を立ち退いていく。 鬼丸は綱の持っている義範の密書を都に持って行くように春菜に話し,彼女を砦の外に出す。 綱の軍勢に押されついに砦は落ち,将門,ぼっちらも命を落とす。 そして鬼丸は綱と一騎打ちの末に右腕を失う。

第12章《鬼が笑う》
鬼丸は島流しで惹きまわされている途中でマーちゃんに再会する。 そしてマーちゃんは巫女の振りをして綱の元から鬼丸の右腕を奪い返す。 将門に斬られたマーちゃんは岬までなんとかたどり着き,鬼丸の右腕と共に海へと落ちていく。

第13章《鬼やらい》
島へ流された鬼丸のもとに春菜がやってくる。 彼女は密書の裁きで義範がこの島へ流されてくると話す。 鬼丸は島を出る決心をし,春菜はそれについていく。

リポーター,漫画家(p.2-91),兵士(p.2-99)で手塚先生, 僧侶(?)でマグー(p.1-52), ヒョウタンツギ(p.1-146,2-41,2-90), 将門の部下で力有武(p.2-154), 舟こぎでドジエモン(p.2-198)が出演。

<参考文献:講談社全集>

『図版使用書籍』
手塚治虫マンガ漫画館(1977年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
フィギュア王 no.11(1998年)
陽だまりの樹公演プログラム(1998年)
手塚治虫博物館(1998年)
ある日の手塚治虫(1999年)
文藝別冊 手塚治虫(1999年)
SF Japan Vol.03 手塚治虫スペシャル(2002年)
手塚治虫の「新宝島」(2007年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)
扉絵原画コレクション1950-1970(2017年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)