「あかずの教室」
『作品内容』
浩一の弟ヒトシには万引癖があった。
ある時母がそのことを注意すると窓ガラスが割れ石が投げ込まれた。
浩一がガールフレンドのみゆきとデートの際ヒトシも一緒についてきた。
ヒトシはみゆきに好意を抱くが、この時もどこからか石が投げつけられた。
さらに帰る時みゆきが財布が無いという。
ヒトシのポケットの中にみゆきの財布があり、浩一は面目丸つぶれとなる。
ヒトシは浩一と同じ中学に合格するが、何もかも兄と同じことになるのが実は面白くない。
この時も石が投げ込まれるが、いつになく激しくとうとう警察を呼ぶことになる。
その原因も分からず一家は引越しを余儀なくされる。
しかし、その引越し先でも事態は変わらないのだった。
そんな時超能力の研究をしている鞍馬展具博士(レッド公)が訪ねてくる。
学校ではヒトシがみゆきと浩一を軟禁し、浩一にみゆきをあきらめろと詰め寄っていた。
そんなヒトシに浩一は卒業後ドイツへ渡るみゆきの後を自分も追うと話す。
もう家で自分に気兼ねすることは何も無いのだと諭すのだった。
その瞬間ヒトシは気を失う。
博士によればその時彼の超能力は失われたということである。
ヒョウタンツギ(p.210)出演。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫美女画集(2014年)
サンエイムック「どろろ」「三つ目がとおる」大解剖(2019年)