「最上殿始末」
『作品内容』
百姓のしょんべは侍に憧れていた。
ある時この地方を治める最上家親に召し抱えられる。
そして武家の作法を身につけた彼は家親の影武者になるべく教育を受ける。
その風貌からそっくりになった彼は城の外に出てわが家に向かう。
しかし、そこには焼け跡のみがあり近くの百姓によればしょんべが城に行ってからすぐに女子供は殺されたという。
家親は笹姫との婚礼の際の刺客を恐れ彼を影武者に仕立てていた。
しょんべはその当日、逆に家親を暗殺する。
妻子の仇だったのである。
彼に正体を明かされた笹姫は何も出来ずにいたが、ある時舌をかみきって命を絶つ。
彼女は間男を持っていたがそれは山にいる乞食で梅毒持ちだった。
既に顔のただれたしょんべに笹姫は復讐を遂げたのである。
<参考文献:講談社全集>
『一口メモ』
「影武者」と言えば黒澤明監督の作品が思い浮かびます。
もちろん双方の作品はまったく関係ありませんが、私の好きな人達が同じような題材を扱っているというのは嬉しいものです(^^)。
『図版使用書籍』
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
ダ・ヴィンチ2008年7月号(2008年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)