「ユフラテの樹」
発行日 |
種類 |
タイトル |
発行所 |
判型 |
備考 |
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1973年04月号〜1974年03月号 |
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高一コース |
学習研究社 |
未確認 |
連載 |
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1975年08月30日 |
スターコミックス |
ユフラテの樹 |
大都社 |
新書判 |
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1977年07月20日 |
スターコミックス |
ユフラテの樹 |
大都社 |
B6判 |
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1983年01月20日 |
手塚治虫漫画全集255巻 |
ユフラテの樹 |
講談社 |
B6判 |
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1996年01月 |
秋田文庫 |
ユフラテの樹 |
秋田書店 |
文庫判 |
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1999年01月 |
サンデーコミックス |
ユフラテの樹 |
秋田書店 |
新書判 |
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2009年11月 |
手塚治虫文庫全集021 |
ユフラテの樹 |
講談社 |
文庫判 |
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『作品内容』
<第一章>"恵法場島上陸"
いままで調査団が一切入らなかった恵法場島へ生物研究会の大矢、鎌、シイ子の三人は乗り込んできた。
この島は鎌の伯父の所有物であり、一切外部の人間を入れていなかったのだ。
民生委員の丹波は協力的なのか非協力的なのかはっきりとは分からない。
しかも、せっかく調べてもノートは島の動物達によって奪われてしまう始末。
行方不明になってしまったしい子を探しに出た大家と鎌は彼女を見付けるがそのとたんに倒れてしまう。
<第二章>"鎌庄之助の警告"
シイ子は殺された鎌の財産管理人である大滝の殺人容疑をかけられてしまう。
しかし、彼女は依然意識を戻さず催眠状態のようになっていた。
そして再度動物達にさらわれてしまう。
大矢と鎌は森の中で不思議な樹の上にいるシイ子を見付ける。
その帰り道で彼らは死んだはずの鎌の伯父の鎌庄之助に出会う。
彼は島の奥にある"ユフラテの樹"を見付けたためにこの島を封印したのだ。
木の実を食べると脳が発達して、超能力さえ手に入るのだ。
庄之助は彼らが外部に島の秘密を話さないように、ネズミを監視につける。
三人は島を離れるために船に乗りこむが、大矢はネズミの目の届かないところでポケットからあの木の実を取り出す。
ブクツギキュ出演(p.68)。
<第三章>"ユフラテの実"
大矢は二人を呼び出し、ユフラテの実を三等分する。
その後彼らはネズミの監視に対してノイローゼ気味になり、仕方なくネズミをだまして殺してしまう。
さらに大矢はテストのために、シイ子はピアノを旨く弾くために、そして鎌は父親を訪ねてきた借金取りを殺すためにそれぞれ実を口にしてしまう。
ホテルの客でオッサン(p.87)、その他ヒョウタンツギ(p.107)が出演。
<第四章>"三匹の超人"
借金取りを殺した鎌の家に刑事(ヒゲオヤジ、力有武等)が現れる。
借金の書類を部屋に隠していた鎌は部屋を捜索する力刑事の目を超能力で見えなくしてしまう。
三人は実を食べたために恐怖意識も倍増しており、ネズミを飲み込ませたヘビの幻覚を見るようになってしまう。
念力を使って立てこもり犯人を殺したりし始めた鎌は、シイ子と仲良くする大矢に対して力を使おうとしてしまう。。
刑事で下田警部(p.149)、その他ブクツギキュ(p.151)が出演。
<第五章>"陰謀からの脱出"
シイ子のピアノの腕は評判を呼び、マルセル・ボストウ(山浦博士)にパリへ誘われてしまう。
先生はすっかりシイ子のマネージャー気取りになり、次の日にそろって帝国ホテルを訪れる。
しかし、シイ子は自分の腕がいつもとの通りになるか知れず一人悩む。
大矢に相談するシイ子は二人で逃げようと誘われる。
大矢は世界征服をもくろむ鎌から逃げようとしていたのだ。
ヒョウタンツギ(p.178)、
チャップリン(p.183)が出演。
<第六章>"呪縄"
大矢とシイ子は船に乗りこむが、察した鎌は船長以下をすべて思い通りにし、二人を眠らせた上に船を恵法場島に向ける。
<第七章>"大逆転"
島に上陸した鎌はシイ子を連れてユフラテの樹を目指す。
樹の実をすべて手中に収めようというのだ。
動物達の妨害に遭うが何とか木の本にたどり着く。
しかし実はすべて鳥たちが口にくわえて渡ろうとしていた。
そこで鎌は庄之助に再会する。
そして彼によってシイ子と共に命を落す。
さらに庄之助はあの民生委員の丹波に姿を変える。
魂のみになった庄之助は丹波の体を借りていたのだ。
一度死んだ大矢と鎌とシイ子は再び息を吹き返すがユフラテの樹に関する一切の記憶を失っていた。
<参考文献:スターコミックス(新書判)>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫の奇妙な資料(2002年)
クラシック音楽館(2008年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)