ブラック・ジャック
第11話「ナダレ」
『一口メモ』
ナダレと名づけられた鹿が人々を襲っていた。
ストックホルムでは大江戸博士(ロック)がノーベル医学賞を受賞した。
受賞内容である「大脳組織のD・O効果」につい
て記者たち(ラムネ、カルピス、ノールスヌケトール、天下太平)に聞かれた博士は簡単に答える。
つまり大脳は頭蓋に邪魔されてある一定以上の成長はしない。
そこで大脳を体の別の部分(例えば腹)に移す事によって更に成長するのではないか、と。
彼はこの研究をブラックジャックの手を借りて動物実験に成功したと語る。
彼は肉親のように育てた鹿に対して手術をしたのだった。
確かに知能は発達したが、その鹿は既に人間を34人殺しているとブラックジャックから聞かされる。
その鹿が「ナダレ」だった。
博士は誤解だ、と言い笛を鳴らしナダレを呼ぶ。
ナダレに言い聞かせる博士であるが、夜の内にナダレは姿を消す。
そして次の日、博士の婚約者がナダレに殺された、という知らせが届く。
博士は自らの手でナダレを撃ち、始末をするのだった。
山狩りチームで力有武、
クッター、
中村課長が出演。
<参考文献:チャンピオンコミックス>
『図版使用書籍』
ダ・ヴィンチ8月号(1998年)
誕生!「手塚治虫」(1998年)
手塚治虫の世界(2017年)
ブラック・ジャック展アートブック(2023年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)