ブラック・ジャック
第169話「モルモット」
『作品内容』
羽仁夫は腎臓を悪くしていて,原因解明のためにモルモットを実験動物にしていた。
しかし,彼はそのモルモットと仲良くなってしまい,解剖したら先生(東南西北)も殺すと言い出す。
彼はモルにピーナッツを上げようとして部屋に入ったまま鍵を閉められてしまう。
ブラックジャックのおかげで事無きを得たが,解剖の当日,医師らは羽仁夫に分からないようにおりには別のモルモットを入れていた。
だが彼はそれを見抜き,解剖の部屋まで全力で走る。
おかげで倒れてしまう。
しばらくすると羽仁夫は突然立ち上がり,叫び出した。
と同時にモルは自分自身でおりをゆすって落とし,外に飛び出してしまう。
そして医師らに噛み付き出したのだ。
ここにもブラックジャックが現われモルにメスを刺す。
彼はモルのために移植用のモルモットの腎臓を持参していた。
モルも助かり,羽仁夫の病気の解明も進む。
なぜ,ブラックジャックはこんなに親切に世話を焼いたのか。
羽仁夫の顔が自分の少年時代に似ていたからだ,とはさすがに言えない。
<参考文献:チャンピオンコミックス>
『図版使用書籍』
手塚治虫博物館(1998年)