ブラック・ジャック
第171話「壁」
『作品内容』
思い病気に犯されたケンは、後一年の命を宣告された。
しかし彼はそのことを誰にも言ってほしくないという。
普段と同じに接してくれと両親に言う。
そんな彼の決意を両親は担任の先生(どろんこ)に話す。
しかし、同級生の佐々木小次郎はケンに対して冷たくあたる。
彼に好意を抱いている同級生ルビは彼の秘密を知らずにやさしく接する。
彼は危険な状態を何度か迎えてもなんとか乗り越えてきた。
そして、春がきて高校受験の季節となった。
ベッドに横たわりながら試験を受け、見事に合格した。
もちろんルビも一緒に。
そしてある授業中に彼は息を引き取った。
彼は病気を宣告されてからのある日、海岸でブラックジャックに出会っていた。
そこで生きるということに情熱を燃やしたのだった。
ヒョウタンツギ出演。
<参考文献:週刊少年チャンピオン>
『一口メモ』
ブラックジャックが手術をしているわけでもなんでもないのに、結局ケンがあれだけ生きたのはやはりブラックジャックの励ましがあったからだろうと思わせる。
ケンといえばそう「キャプテンKen」が思い浮かぶ。
本作品が発表された後に手塚先生のところに届いたファンレターでぼろくそにけなした物が多数あったそうで
ある。
つまり「受験生の気持ちがなんにもわかっていない」等々。
その結果先生の中で永遠に封印されることとなり単行本未収録のようである。