「モンモン山が泣いてるよ」
『作品内容』
弱虫でいじめられっこのシゲル(手塚先生)はモンモン山に住む蛇に取り付かれた男と仲良くなる。
彼はシゲルのために決して負けないポプラ相撲の枝をくれたり、クマゼミを取ってくれたり、木登りを教えてくれたりした。
日本は戦争に突入し、いずれ山も切り崩される時が来る、山が泣いているといって男は姿を消していった。
本当にモンモン山のポプラの樹が切られる時、シゲルは樹の上に登って必死に抵抗する。
しかし、それもむなしく切り落とされてしまう。
蛇に取り付かれた男は戦争に駆り出され、しばらくすると白木の箱で帰ってきた。
その箱には札が入っていただけっだのだが。
シゲルも大人になり、自分の子供たちにその時代の話をするようになった。
その時彼にも聞こえたのだ。
開発という言葉で崩されていく山の泣く声が。
樹を切る職人で力有武が出演。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫のタカラヅカ(1994年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫講演集「未来への遺言」(2003年)
手塚治虫マガジン'04年8月号(2004年)
「地上最大の手塚治虫」展(2012年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
アドルフに告ぐ<オリジナル版>(2020年)
手塚治虫語辞典(2023年)