「インセクター-蝶道は死のにおい」
『作品内容』
マドリッドで昆虫学者のモラレス博士が全身かぶれて変死を遂げた。
警視のペコス・レメンダード(下田警部)は蝶のヘリコニウスが原因ではないかと踏み、日本人虫屋の醍醐を訪ねる。
しかし、彼は捜査への協力を簡単に退ける。
醍醐は独自にヘリコニウスの事を調査していたが、召し使いのダイ(十銭ハゲ)が蝶の毒で死んでしまう。
怒りに震える醍醐は熱帯林のような森に入り込み、汗の臭いによってくるヘリコニウスの蝶道を発見する。
蝶道はある農家に続いていた。
彼はそこで場違いな温室を見付け、その中でヘリコニウスの新種が養殖されているのを目の当たりにする。
その持ち主によって襲われた醍醐はその真相を知る。
彼らはインカの末裔であり帝国を滅ぼしたスペイン人に復讐するために毒を持つ蝶を交配させていたのだった。
400年以上に渡って!!。
ヘリコニウスの餌食になろうかとした醍醐は間一髪逃げ出す事に成功し、温室を焼き去るのだった。
ヒョウタンツギ出演(p.169)。
<参考文献:手塚治虫の昆虫博覧会>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
手塚治虫語辞典(2023年)