「ワンダーくん」
『作品内容』
野良犬島で生活をするワンダーくんは本名を南部漢太郎といい、戦争中も平和に尽くした南部博士の忘れ形見だった。
その博士の功績に対し遺族に世界平和連合から500万ドルが送られることになった。
ワンダーくんは犬達と平和に暮らしていたが、金に目が眩んだ議員の島中は彼を養子にして500万ドルを手に入れようと測る。
彼はそこを逃げ出し、ニコラス・レッド卿(レッド公)に世話になることになった。
さらにクズオヤジ(ヒゲオヤジ)の伴の世話で学校にも通うようになり、オヤジの息子と意気投合する。
東京の真ん中に原子力工場を作ろうとする島中に対し、反抗を始めるがレッド卿に今は勉強をしろとたしなめられる。
その卿の元に島中と組んでいるベン少佐(ヘック・ベン)が現われ、協力を要請される。
断った卿は事故に見せ掛けられて殺されてしまう。
それから1ヶ月が経ち、土地管理事務所員(クッター)は所長に犬の面をした男を連れてくる。
彼は野良犬島を倍の値段で買い取ってしまった。
そして原子力工場に対抗をする大工事を始める。
その事務所で男の正体がワンダーだということを観てしまった伴は息子を是非ここで働かせて欲しいと願い出る。
ワンダーは快諾し、その約束に日に原子力に反対する渋坂教授に出会い、野良犬島への協力を了承される。
島中の陰謀は続き、ワンダーはとうとうその部下を捕らえて警察に渡すがまた議員権限を使って逃げられてしまう。
最後の手段として彼は東京中の動物達に島中をなぶらせる。
とうとう自首をする島中。
ワンダーの担任でノタアリン(p.139)、
警官で力有武が(p.167)出演。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)