「刹那(せつな)」
『作品内容』
タクシーの運転手のロックはギャングに襲われて事故に遭う。
しかし、同乗していたはずのギャングは車の中にいなかったと医師(豚藻負児)は言う。
同じ病院でロックは記憶を無くしている一人の男と知り合いになる。
ある時ロックと男は医師に誘われてドライブにいく。
そこで男はジャブという名で実はロックを襲ったギャングだと教えられる。
彼は麻薬の密輸に関わっており、医師はそのボスだった。
二人は仲間の集まっているところに連れていかれ、ジャブは麻薬の隠し場所を問われる。
彼はそこのところだけ記憶が戻らないという。
ボスは事故の状態を再現するように言う。
ロックは事故の後遺症でハンドルを握る事もできなかったが、ジャブに銃を向けられ何とかできた。
走っているうちにジャブは記憶が戻ったという。
彼はロックを脅しているうちにこの家業をやめようと思っていた、というのだ。
仲間と撃ち合いになるジャブ。
死に際にジャブは言う。
足を洗うために記憶喪失の振りをしていたのだと。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫全史(1998年)
ダ・ヴィンチ8月号(1998年)
稀覯人の不思議(2008年)
手塚治虫語辞典(2023年)