「花とあらくれ」
『作品内容』
北の荒れ地の漁場に来た健は皆に笑われながらも花の種をまいていた。
漁場を仕切っていた留(丸首ブーン)は健の事が気に入らずけんかをするが彼に負けてしまう。
健は自分の怪我よりも留の怪我の手当てを優先する、そんな男だった。
健のまいた種は芽を出し、つぼみを付けた。
いつしか漁場の皆が花の手入れを手伝い、そんな中けんかは無くなっていった。
健は以前刑務所に入っていたが、ある神父に「他人のできない」ことをしたいなら北の荒れ地で花をさかしてみよ、といわれていたのだ。
ある時あの神父が漁場を訪れる、という手紙を健は受け取る。
しかし、その前日漁場には大嵐が見舞い、県は花畑を守ってその命を散らしたのだった。
県と心を通じる少年は光か?。
また、最初に留に殺されてしまう男は力有武である。
<参考文献:講談社全集>
『一口メモ』
「落盤」と同じくX誌に掲載された少々劇画がかった作品。
留とのけんかで顔に傷を負った健はまるでブラックジャックのようである(^^)。
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
週刊100人(2003年)