鉄腕アトム
第53話「悪魔の風船」
『作品内容』
町にアトムの形をした風船が現われ,子供たちはそれに近づいていったが風船は突然爆発した。
被害者が増えるに連れて本物のアトムさえもが人々に嫌われていった。
風船と間違えられて攻撃を受けたアトムはある建物の中に入る。
そこでは次期知事候補の大福安古のパーティーが行われていて,彼は若い頃仕事を奪われて以来ロボットが大嫌いだったが,田鷲警部等がアトム風船を引き渡すように言うとアトムは本物だといいその胸の中を銃で撃つのだった。
怒りに震えるヒゲオヤジ,
悲しみに暮れるアトムの父,
母だったがお茶の水博士は直すには1年はかかるという。
途方に暮れる博士の前にウランとコバルトが現れ,自分達の部品を使ってアトムを直すように頼む。
すっかり直ったアトムは風船を作っていたのがスカンクだった事を突き止めるが,溶けたゴムの中に入れられ身動きが取れなくなってしまう。
知事に当選した大福の元にお茶の水博士が訪ねてくる。
大福は東京中からロボットをなくす事を公約にしていたのだ。
そんな大福のところにスカンクから電話が入る。
二人は裏で手を握っていたのだ。
アトムと通信が取れた博士はウラン達の部品を使って直した事を打ち明け,アトムを元気付ける。
アトムはゴムを跳ね除け,銀行を襲おうとしていたスカンク等を捕まえる。
その頃中村課長ら警察は大福を強盗幇助罪で逮捕していた。
お茶の水博士は残った風船の爆弾を抜いて,その代わりにお菓子を積んで空に飛ばすのだった。
ヒョウタンツギ(p.5,22),
レッド公(p.18)が出演。
<参考文献:講談社豪華愛蔵版>
『映像化』
鉄腕アトム-第104話「悪魔の風船」-
(1965年:虫プロ制作・テレビアニメ)
鉄腕アトム-第19話「悪魔の風船」-
(1981年:手塚プロ制作・テレビアニメ)
『図版使用書籍』
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫全史(1998年)
鉄腕アトムコンプリートブック(2003年)
描きかえられた「鉄腕アトム」(2008年)