「グランドール」
『作品内容』
第一章"ウマ怪獣"
宇津木哲男、通称テッチンが道端で拾った人形は、家に帰ると見る見る膨らみきれいな少女になった。
彼女はテッチンも自分と同じ人形なのだ、と話して姿を消す。
次の日、テッチンの父親が中国で拾ったあの少女と同じ人形は膨らんで巨大なウマになった。
そしてテッチンのクラスにあの少女、柏葉子が転入してきた。
テッチンは彼女と協力して、人形を使って地球を侵略しようとするインベーダーと闘う決意をする。
クラスメートの顔でヒョウタンツギ(p.51)が出演。
第二章"空手部入部"
テッチンは自分の意志を強く持つために空手部に入部し、主将の猿丸に鍛え上げられる。
彼の母親や先生さえも実はグランドールであった。
テッチンは一ヶ月後に数千人規模でグランドールがデモを行うことを知り、猿丸を仲間にする。
作者で手塚先生(p.122,136)、その他ヒョウタンツギ(p.124)が出演。
第三章"スズメバチ"
テッチンたちはグランドールの首に針を刺せば人形に戻ることから、群衆の中にミツバチの大群を落すことを思い付く。
デモの当日、空からミツバチの満載した箱を落した結果、三千人からが人形に戻ってしまった。
ダンケ・シュタット(p.149)、警視庁の役人でクッター(p.172)、その他スパイダー(p.195)が出演。
第四章"侵略者の黒幕"
テッチンと葉子はインベーダーの円盤の中に入れられる。
彼らはそこで侵略者のマスターと話しをするが、それはただのコンピューターであり、実は葉子こそが真の黒幕だったのだ。
彼女は地球人の一固体と接触するためにテッチンに近づき、さらに彼がグランドールであると嘘をついていた。
驚愕するテッチンは円盤を破壊して逃げ出す。
地球に平和が戻った、しかしそれは新しい侵略者のマスターが来るまでなのである。
ヒョウタンツギ(p.224)が出演。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫全史(1998年)
手塚治虫マガジン10月号(2004年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)
扉絵原画コレクション1950-1970(2017年)
サンエイムック「どろろ」「三つ目がとおる」大解剖(2019年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)