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「0次元の丘」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1969年03月30日号 - 週刊少年サンデー 小学館 B5判 読切 -
1970年05月25日 手塚治虫全集 鉄の道 小学館 新書判 - -
1973年03月05日 ベストコミック1巻 ライオンブックス1 虫プロ商事 A5判 - -
1977年01月14日 - 週刊少年サンデー新春増刊号 小学館 A5判 - -
1979年08月20日 手塚治虫漫画全集124巻 タイガーブックス4 講談社 B6判 -
1995年05月25日 集英社文庫 手塚治虫名作集5「はるかなる星」 集英社 文庫判 -
1997年09月01日 - ビッグ作家究極の短編集 手塚治虫 小学館 A5判 -
2002年05月08日 ちくま文庫 手塚治虫マンガ音楽館 筑摩書房 文庫判 -
2003年01月 講談社漫画文庫 恐怖短編集6「復讐の輪廻編」 講談社 文庫判 -
2004年04月01日 - 手塚治虫マガジン4月号 kkベストセラーズ B5判 - -
2011年03月 手塚治虫文庫全集116 タイガーブックス(2) 講談社 文庫判 -

『作品内容』
利男は「トゥオネラの白鳥」を聞くたびに涙していた。 さらに白い壁の家と枯れた木が心に浮かぶという。 母親に昔住んでいた家の事を聞いてもそんな風景はないという。 自分がこの家の子ではないと思った利男は家出を図る。 すぐに兄に見つけられるのだが、不安は去らない。

しかも同じ「トゥオネラの白鳥」でもベルヌ(山浦博士)の指揮したもの意外には彼は反応しないのだ。 先生に相談すると、世界中で利男と同じ年の子ども5人が同じ事を言っているという。 ある時脳波計を付けて調査をすると、利男は別人格になりベトナムのリエンタ村が自分の家だと言い出す。 兄らはユネスコを動かし、5人の子どもをリエンタ村に連れて行く事に成功する。 同時に指揮者ベルヌも同行する事になった。

ベルヌによると彼は「トゥオネラの白鳥」がどうしてもうまく指揮できず、一度自殺を図ったという。 その時意識下である丘にたどり着き、そこから落ちないようにして蘇生したのだった。 その後に指揮したレコードに利男たちは過剰反応していたのだった。

彼らが村に着くと確かに白い壁と枯れた木があった。 不意に子供たちは銃を奪い、立てこもってしまう。 彼らはここで虐殺された村人の輪廻の姿だったのだ。 何とか元に戻すため、近くによって銃を空に向かって連射した。 前の時代で殺された場面を再現したのだ。 彼らは元に戻った。 前の記憶は全くないという。 残っているのは丘のようなものだけだった。

他の子どもの親の顔でヒョウタンツギ(p.88)が出演。

<参考文献:講談社全集>

『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫全史(1998年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)
サンエイムック「どろろ」「三つ目がとおる」大解剖(2019年)