「悪右衛門」
『作品内容』
和泉の国に悪右衛門という荒くれものがいた。
彼は狐狩りで有名だったが、それは主人である板倉左大将の命によるものだった。
板倉は狐を1000匹捕まえれば天下が取れるという陰陽博士の話を信じていた。
ある時逃げてきた狐を助けた旅の学者・阿部保名が牢に入れられてしまう。
助けられた狐リズは彼を助けるために悪右衛門の妻葛の葉に化ける。
当然、その嫌疑は本物の葛にかかり、彼女は拷問の末死んでしまう。
このことは悪右衛門は知らない。
リズの父親は罰として悪右衛門の妻として暮らし、そして狐狩りの日を知らせるように言う。
リズは暮らしを進めていくうちに悪右衛門のことが好きになってしまう。
悪右衛門も狐狩りをやめて畑を耕すようになる。
そんな彼の前にあの阿部保名が現れる。
さらに彼は葛の葉を連れていた。
彼女は拷問で一度死に、川に流されたがそれを拾った彼によって奇跡的に息を吹き返したのだ。
しかし、以前の記憶は全く失っていた。
驚く悪右衛門は急ぎ家に帰るが葛の葉はいなくなっていた。
彼は息子を阿部保名に預け、刀を持ち差大将の屋敷へ馬を飛ばす。
左大将は悪右衛門を殺してしまう。
左大将の家来でランプが出演。
<参考文献:講談社全集>
『映像化』
悪右衛門
(1993年:手塚プロ製作・自主制作アニメ)
『図版使用書籍』
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)
サンエイムック「どろろ」「三つ目がとおる」大解剖(2019年)