ブラック・ジャック
第13話「ピノコ愛してる」
『作品内容』
畸形嚢種であったピノコは自分では18歳と言い張るが実際はご飯を炭のようにしたり、
ブラックジャックをバットでたたき起こしたりしていた。
ブラックジャックに電話がかかり、交通事故で子ども(リッキー)が重態との知らせが入る。
だが、父親(ロンメル)は手術代を値切ろうと一生懸命であり、車代はサービスであろう、などと口にする始末。
こどもは胃と腸が破裂している上、腎臓がつぶされていた。
ピ
ノコは自分の体を差し出すが、ブラックジャックにはそんな事はできなかった。
両親にどちらかの腎臓を提供するように話すと、
母親(クスコ)は一も二も無く差し出すと話すが、
相変わらず父親は別料金なのか、などと詰め寄る。
そうこうしている間に子どもはチアノーゼを起こし、息を引き取る。
ブラックジャックを口汚なく罵り、父親は去っていく。
その夜、机に突っ伏して苦悩するブラックジャックをピノコは見たのだった。
ベッドの中でピノコはつぶやく。
「ピノコね 先生 愛ちてる…………」
<参考文献:チャンピオンコミックス>
『図版使用書籍』
手塚治虫展図録(1990年)
「地上最大の手塚治虫」展(2012年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)
手塚治虫ぴあ(2016年)
ブラック・ジャック展アートブック(2023年)