「ヤジとボク」
『作品内容』
ヤジローは知恵後れの少年だった。
彼の兄のタロは大学で研究をしていた。
今やっている研究は妊娠したネズミの16匹の子ネズミに行く栄養を1匹に集中させたら、というものだった。
これを応用させれば弟の知恵も普通になるのではないかと考えていたのだ。
ある時ヤジローが弁当を届けに大学の研究室に行くと1匹のネズミがいて、彼はそのネズミを家に連れてきてしまう。
彼はネズミにヤジと名を付け可愛がっていた。
タロは大切な実験動物がいなくなり、ヤジローを問い詰めるが口を割らない。
それからしばらく経つと街にネズミが現われ、物を盗んだりするという事件が起きた。
そのネズミはあのヤジであったが、その知能は膨れ上がり、ついには薬品調合をして爆発物を作るまでになった。
彼は町から追い出された多くのネズミ達のために食料などが必要となっていたのだ。
ネズミ達の住処となっている小屋がヤジローの日記から明らかになり、火がつけられる事となる。
ヤジは仲間を助けるために火の中に飛び込んでいく。
ヤジロー達の母親でクスコ、
警官でテツノのオッサンが出演。
<参考文献:講談社全集>
『一口メモ』
手塚版「アルジャーノンに花束を」。
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)