「グロテスクへの招待」
『作品内容』
勇作は小さい村に住んでいて、毎日海で泳いでいた。
ある日、ネリという寂しげな雰囲気を持つ少女と友達になる。
彼女は目の見えないばあやと二人で住んでいた。
しかし勇作は時にはネリの髪の毛が変になっていたり、顔がうろこだらけになっていたりするのを見るのだった。
ばあやから両親の手紙を見せてもらうとそこには驚くべき事が書いてあった。
ネリは自分の好きになったものを体に取り込んでしまうのだ。
両親もネリの体の一部となって姿を消していた。
勇作はネリにもう何も好きになってはいけない、と強く言う。
忠実にそれを守ったネリは学校に入る事もできるようになった。
その入学祝に、と勇作はネリに人形を贈る。
しかし、勇作が気付いた時にはネリは人形を体に取り込んでしまった。
勇作が東京の学校にいく事になった時、ネリは勇作の事が好きだと告白する。
思わず後ずさりする勇作にネリは自分は二番目に好きな海と一緒になるといって、海の中に姿を消した。
勇作の父親で中村課長が出演。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫論(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
サンエイムック「どろろ」「三つ目がとおる」大解剖(2019年)
手塚治虫語辞典(2023年)