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「ロストワールド <私家版>」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1982年02月28日 日本名作漫画館{SF編} ロストワールド <私家版>1 名著刊行会 A5判 学生時代の習作の復刻版 -
1982年02月28日 日本名作漫画館{SF編} ロストワールド <私家版>2 名著刊行会 A5判 学生時代の習作の復刻版 -
1982年02月28日 日本名作漫画館{SF編} ロストワールド <私家版>3 名著刊行会 A5判 学生時代の習作の復刻版 -
1994年12月14日 手塚治虫漫画全集360巻 ロストワールド<私家版>1 講談社 B6判 -
1995年01月17日 手塚治虫漫画全集361巻 ロストワールド<私家版>2 講談社 B6判 -
2010年08月 手塚治虫文庫全集081 ロストワールド私家版 講談社 文庫判 -

『作品内容』
<或夜の惨劇>
理学士の邪我汰良介が佝の男(カオー・セッケン)に殺された。 彼は良平が持っていた黒曜石のような石を盗んでいく。 物音に気づいた執事の花輪ミィちゃんは外を通りかかった私立探偵のヒゲオヤジ氏とその現場に入る。

<現場捜査>
ヒゲオヤジは良平の服のボタンがちぎられてその中身がはずされていることを見つける。 さらに壁の中に残されていた敷島鵬翼への借用書を見つける。 彼は理学・医学博士で良介とは頻繁に行き来をしていた。 ヒゲオヤジはミィちゃんと博士の家へと向かう。

<ミイちゃんの身上>
道々でミイちゃんがなぜしゃべったりできるのかを聞くヒゲオヤジ。 ミイちゃんは脳病院(看護士でヨッツン)に入っても続けた敷島博士の執念の研究の成果だった。 そして明細を施された博士の研究所に着く。

<人間教育>
大場加三太郎力有武らを助手に動物を人間化する手術や教育を行う敷島博士。 そこへ現れたヒゲオヤジとミイちゃん。 博士は良介が殺されたのではないか,と話すと案の定そのとおりだった。

<告白>
変なにおいを感じた犬君はミイちゃんらと豚藻博士の部屋にたどり着く。 そして外には血まみれの山野が倒れている。 その頃,敷島博士はヒゲオヤジにママンゴ星の話を始めていた(ソファの柄でヒョウタンツギ)。

<ママンゴ星>
ママンゴ星は500万年ぶりに地球に近づいてきていた。 そこから落ちた膨大なエネルギーを秘めた石を発見した博士は秘密裏に研究をしていたのだが怪しげな手紙を受け取っていた。 博士はその手紙の写しを友人の邪我汰と山野にも渡していた。 その話の中で三太郎は博士をいそぎ連れて行ってしまう。

<偽者>
賊らに外に誘い出されてしまったヒゲオヤジ。 血まみれの山野を見た博士は研究所の出入りを禁止させる。 部屋に戻ったヒゲオヤジは残りの石を博士から預かるが変装した偽者だった。 撃たれた博士の服を着て逃げる賊。 隠れてそれを見ていたミイちゃん。 一方いそぎ戻ったヒゲオヤジは逆に疑われて足を撃たれてしまう。

<真逆様>
偽者の服の中に隠れ入るミイちゃん。 賊は外で本物のヒゲオヤジに出会い,二人格闘の末に谷底へ落ちてしまう。

<大渦巻>
海の中でも乱闘を続ける二人。 賊は良介を撃った佝に助けられ,ヒゲオヤジは対岸にたどり着く。

<謎屋敷>
カニのはさみで目が覚めたヒゲオヤジ。 博士の屋敷に戻ろうとしたところ逆向きに進んでしまい,あるふしぎな家を見つける。

<詭計と謀計>
屋敷はママンゴ製の石を狙う秘密結社のアジトだった。 ヒゲオヤジは本部の人間を装ってアフィルからいろいろ聞き出すことに成功する。 しかし,それもつかの間ヒゲオヤジの偽者を演じたホールスとグラタンによって正体がばれてしまう。

<復讐>
ホールスによって散々鞭打ちにされるヒゲオヤジ。 そこへミイちゃんが助けにやってくる。 ウサギの歯で縄を噛み切るがヒゲオヤジはまだ動けない。 賊たちの話をするとミイちゃんは鉄格子の隙間から屋敷の中へ入っていってしまう。

<袋の中の兎>
怪しげな部屋に入っていくミイちゃん。 番犬はうんともすんとも動かない。 しかし壁時計の音で犬が起きて騒ぎ出してしまう。 その時計の中に入ったミイちゃんは大事な石を見つける。 そんな中,犬の吼え声でアフィルたちが部屋にやってきてミイちゃんを捕まえてしまう。

<オヤヂの最後?>
石を出すように攻められるミイちゃん。 業を煮やしたアフィルたちはヒゲオヤジの命と引き換えに聞き出そうと牢からつれてくる。 しかしミイちゃんは知らないの一点張りでとうとうヒゲオヤジは銃に撃たれてしまう。

<爆薬の花籠>
爆弾の入った花籠を持って部屋にやってきたのは先ほど殺したはずのヒゲオヤジ。 しかし殺されたのはホールスだったのだ。 爆薬で脅すヒゲオヤジだったが,銃で右腕に傷を負ってしまい爆薬には点火をしてしまう。 負傷していない左腕だけでミイちゃんの縄を解こうとするがうまくいかない。 最後の手段で爆薬の火で縄を切るのだった。

<植物にして霊>
敷島博士の屋敷に戻った負傷したヒゲオヤジとミイちゃん。 ミイちゃんは石を耳の中に隠していた。 ヒゲオヤジは豚藻博士から植物人間の研究室を見せられる。 戻った彼らに敷島博士は最大近づいたママンゴ星に乗り込む計画を打ち明ける。

<凶兆>
宇宙船の準備は整った。 ヒゲオヤジはすっかり人間の姿になった植物人間の「もみじ」さんと「あやめ」さんに出会う。 探検隊には邪我汰家の執事だった花輪氏も加わっていた。 出発する探検隊。
(ここら辺の原稿が紛失されている) 密航者としてアセチレン・ランプが加わる。 そしてママンゴ星の引力に引かれて船は無事?着陸を果たす。

<豚藻の秘密>
腹をすかせた花輪は船から飛び出してママンゴ星の木の実を夢中で食べだす。 それを見た他の乗組員も続く。 そして船の中でランプはもみじさんをどうにかしたことが発覚する。 問い詰める敷島たちだったがランプが豚藻に何かを耳打ちするととたんに豚藻はランプを許すと言い出す。

<探検隊>
探検に行くメンバーをくじ引きで決める。 敷島,豚藻,あやめ,ヒゲオヤジ,三太郎の5人である。 しかしミイちゃんがかばんの中に隠れており,途中で見つかってしまう。 人間の文明があると想像していたママンゴ星は恐竜たちが戦いを続ける前世紀の星だった。 難を逃れた隊はエネル石の鉱山を見つける。 敷島は三太郎に命じてロケットに残った乗組員たちを呼びにやらせる。 豚藻はあやめに自分がこれからすることに口を出さないように耳打ちする。 しばらくして戻った三太郎は怪我だらけだった。 ロケットにはほかに密航者としてアフィル,グラタン,カオーがいた。 彼らによって乗組員たちは殺されロケットは占領されてしまっていた。

<プラテオソールス>
急いでロケットに戻る敷島たち。 そこにいたのは悪党三人組。 そして豚藻も彼らの仲間で本当の名前はジブュールと言い,エネル石のために研究所にもぐりこんでいたのだった。 銃を向けられる敷島とヒゲオヤジ。 しかしそこにあやめが立ちはだかる。 ミイちゃんは彼らの目を盗んで恐竜を誘い出し連れてくる。 ジブュールは恐竜に食われ,敷島たちはロケットの下に隠れて逃れるがあやめを見失った敷島は彼女を探してロケットを離れていく。

<植物の恋>
生き残った悪党はランプとカオーの二人。 ランプはカオーを葬る。 彼は一介の新聞記者だったがこのままロケットで石とともに地球に帰って地位と名誉を手に入れることが目的だった。 そしてロケットの中に入ってきたヒゲオヤジはランプによって殺されようとしていた。 しかしランプは機械の歯車に巻き込まれて命を落とす。 その頃あやめは一匹の恐竜に助けられていたが,駆けつけた敷島はその恐竜を撃ち殺してしまう。

<運命の嵐>
嵐の中,ロケットの中のエネル石が発電してロケットは発射してしまう。 ママンゴ星に残った敷島とあやめは二人で生きていくことを誓う。

<大団円>
ロケットは地球を目指し,あちこちが破損していく。 ミイちゃんを見失ったヒゲオヤジは一人でパラシュートをつけてロケットを飛び出すが,その瞬間窓から救助の手を伸ばすミイちゃんを見る。 ロケットは敷島研究所の上に墜落して大爆発を起こす。 ヒゲオヤジは焼け跡で見つけたミイちゃんのブーツを眺めて回想録を記す。

<参考文献:日本名作漫画館{SF編}>

『一口メモ』
手塚先生生前の話では北野中学の2,3年生で執筆でした。 大正15年生まれが公言されていたので,昭和15年くらいの日米開戦ちょっと前くらいなイメージ。 しかし実際は昭和3年生まれなわけで,そうすると12歳とか13歳での執筆となり無理があります。 だとすると終戦直前に描かれ,友人に貸したまま行方不明になったと言うのがこれにあたるのではないか,と竹内オサム氏は推測しています。

『リメイク』
ロストワールド
(1946年・関西興論新聞)

ロストワールド
(1948年・書下ろし単行本)

前世紀星
(1955年・冒険王)

『図版使用書籍』
手塚治虫 漫画の奥義(1992年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫はどこにいる(1992年)
手塚治虫のタカラヅカ(1994年)
手塚治虫キャラクター図鑑1(1998年)
陽だまりの樹公演プログラム(1998年):講談社全集表紙
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
虫の標本箱2 解説(1999年)
僕らの愛した手塚治虫(2006年)
手塚治虫の「新宝島」(2007年)
手塚治虫(2008年)
芸術新潮2008年11月号(2008年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)