「レモン・キッド」
『作品内容』
ならず者のメロン・キッドに憧れるレモン少年。
とうとう彼はメロンの旅についていってしまう。
いっぱしのならず者になった気になったレモン・キッドだったが、銀行から出てきた男を襲うと実はそれが銀行強盗だったり、駅馬車を襲おうと思ったら逆にその駅馬車が襲われ一緒にいた親子を助ける羽目になったりしていた。
そして彼はメロンの生い立ちを聞く。
メロンは実は黒人との混血であり、母親を殺したかつての主人であるジャック・ベッド(ハム・エッグ)に復讐を遂げるためにならず者になっているのだという。
時代の波はレモンにも降りかかり、彼は南北戦争に志願して戦地へ行く。
軍功を立てた彼は十字賞をもらい、かつてインディアンに襲われているところを助けたペッティと結婚すべくその父親(豚藻負児)に頼みに行く。
ところが彼女はあのジャックベッドと結婚しなければならなくなっていた。
レモンは街の保安官に任命される。
そんな時街にメロン・キッドが現れる。
彼はジャックに復讐するためにやってきたのだが、レモンはメロンをほっておくわけには行かなかった。
そしてレモンは銃の弾をすべて抜き取って出掛けていく。
メロンは見事本懐を遂げるが、その後拾った銃がレモンのものだったために、ジャックの部下によって命を落してしまう。
その後レモンがどうなったのかは誰も知らないが、ある少年と少女がアリゾナに向かう幌馬車に乗っていたのを見た人があるという。
<参考文献:角川文庫>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
アサヒグラフ2月24日号(1989年)
コミックボックス5月号(1989年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫はどこにいる(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館:小林準治著(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
文藝別冊 手塚治虫(1999年)
手塚治虫の「新宝島」(2007年)
芸術新潮2008年11月号(2008年)
手塚治虫表紙絵集(2016年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)