「太平洋Xポイント」
『作品内容』
サム・ユードォ(ヒゲオヤジ)、クラック・ウルフ(ハム・エッグ)、マックス・テット(ランプ)は三人で組んで強盗を働いていた。
特にサムの腕前は「地下鉄サム」とあだなされ天下一品だった。
彼らはある時ナーゼン・コップ博士(お茶の水博士)の家に忍び込む。
それから15年経った。
博士は空気爆弾を発明するが、殺人兵器に携わった自らに対して自己嫌悪に陥っていた。
そしてサムは妻と息子(ケン一)のエリックの三人で平和に暮らしていた。
外で食事をしたときに彼はマックスと再会する。
昔のように仕事をしようと持ちかけられるのだった。
空気爆弾はもしかすると地球をさえ破壊する可能性を秘めていた。
怒りを覚え始めたサムはマックスを訪ね博士の家を再び襲う計画を話す。
さらにクラックにも連絡を取るが、彼は今では警察の犬だった。
博士の部屋に忍び込んだとき、既に博士は自殺を図った後だった。
クラックの裏切りでマックスは命を落し、サムは追われる身となる。
父の心を知ったエリックは供に空気爆弾の実験が行われるアナタハン島へと向かう。
二人は原住民に化けて時限爆弾を仕掛ける事に成功する。
村長の娘を名乗る女によって船の設計図を手に入れていたのだ。
彼女は実は博士の娘であり、自殺をするほど悩んだ父親の無念を訴えようとしていたのだ。
爆弾を積んだ船は大爆発を起こし、海に沈む。
海で大喜びする親子に銃撃が浴びせられる。
サムはここで命を落すのだった。
サム家の女中でミッツン、獣医でクッター、工事現場でポパイ(p.147)、博士の召し使い、舟貸し屋でオッサン、白人でロンメル、その他アルベルト(p.127)、サボテン君、ロック、アトム(p.145)が出演。
<参考文献:角川文庫>
『図版使用書籍』
手塚治虫マンガ漫画館(1977年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫とっておきの話(1990年)
わたしの手塚治虫体験(一)(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫論(1992年)
手塚治虫はどこにいる(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫全史(1998年):東光堂表紙
手塚治虫全史(1998年)
フィギュア王No.129(2008年)
「地上最大の手塚治虫」展(2012年)
手塚治虫表紙絵集(2016年)
手塚治虫展図録(2017年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)