「地球の悪魔(現題:地球1954)」
『作品内容』
人間の頭に住み、殺人兵器を発明させるデモノバース。
十三里村に地下要塞を建設し始めてから2年の歳月が流れ、その間に村の田んぼや畑は荒らされていった。
謙吉(ロック)が地下要塞建設のためのトラックに引かれたある日のこと。
私立探偵ヒゲオヤジは要塞のことを調べに村へ来て、謙吉の家に出向く。
オタヌキ教を主催する修験者(馬場のぼる)や医師(手塚先生)が見守る中、謙吉は息を引き取った。
福井家の双子の英二(大助)は要塞建設を進める高野博士やスミ子を理解していたが、弟の英三は表向きはパチンコ屋を経営している二重スパイのミス・ゾルゲとハム・エッグに利用されていた。
英二は花丸博士に伴われて上京し、要塞についての条件交渉を進めようとする。
一方英三はパチンコ屋に先導された暴徒の一員と化し、高野博士とスミ子を監禁する。
その地下の一室で彼はパチンコ屋の正体を知り、英二、ヒゲオヤジと供に要塞へ乗り込む。
そこで出会ったのは何とも奇怪な面をした男だった。
彼は自らを「デモノバース」と名乗り、要塞が燃えその面にも火が移ってもそれをとろうとはせずに姿を消す。
高野博士から手紙を預かっていたヒゲオヤジはそれをスミ子に渡す。
そこには自分がデモノバースであるとの告白があり、それを知って博士は要塞がすぐに壊れるようにわざと設計したと書き連ねてあった。
村には平和が戻り、事故に対する責任を感じて謙吉の格好をして母親に尽くしていたスミ子は正式に娘として生活することになった。
<参考文献:角川文庫>
『図版使用書籍』
現代まんがシアター1 手塚治虫(1979年)
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
付録漫画傑作選(1985年)
アサヒグラフ2月24日号(1989年)
コミックボックス5月号(1989年)
手塚治虫展図録(1990年)
わたしの手塚治虫体験(一)(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫論(1992年)
こころにアトム(1995年)
マンガの神様!(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
もっと知りたい手塚治虫(1997年)
手塚治虫キャラクター図鑑1(1998年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
てんとう虫1月号(1999年)
メトロポリス The Movie メモワール(2001年)
手塚治虫の「新宝島」(2007年)
物語への招待(2013年)
手塚治虫表紙絵集(2016年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)
手塚治虫語辞典(2023年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)