「ハリケーンZ」
『作品内容』
<1958年11月号>
下田警部と共にモグラの三次を追い詰めたハリケーンZ。
三次は「四省堂…三…ろ…七…へ」の遺言を残して車に引かれて息を引き取る。
彼は酔っ払って警察に連れて込まれてきたのだが,自分を宇宙人と主張していた。
そして恐怖観念に襲われてついに脱獄したのだった。
三次の遺言を地図の説明記号と読んだZはかの地を示す雑司ヶ谷墓地の真中へ向かう。
ある墓石の下から石を見つけたZはそれを持ち出そうとするが,陰謀団に奪われてしまう。
しかし,その石は実は偽者でありZは本物を家に持ち帰り,父親の鷹群博士に見せる。
博士は石に刻まれている文字はミュー文字であり,20万年も前に放射能物質で刻まれたものであると解析する。
鷹群博士は友人でミュー語を解する田西博士に相談を持ち掛ける。
田西博士によると石に刻まれた内容は以下のとおりである。
ミュー大陸は宇宙人の土地である。
最後の生き残りのポアレ博士は宇宙ボートを埋め置いた。
ボートの在り処は十三の神像が三度泣き,七度ほえ,九度笑いてありかをおしえん。
三人はミュー大陸のあった地点へと向かうが,乗った旅客機は蛇沼博士の率いる陰謀団にのっとられていた。
Zの機転で三人は地下壕に隠れるが,彼らはそこで怪物に出会う。
<1958年12月号>
その怪物はミュー人の生き残りだった。
しかし,蛇沼博士によって彼は死に至る。
宇宙人の残した宇宙ボートを見つけるが,その恐ろしい仕掛けによって賊は全滅する。
田西博士は最後に蛇沼博士を殺害し,宇宙ボートを奪おうとするが,その中は怪物の巣となっており,更に爆発をしてその姿を消す。
『図版使用書籍』
マンガ奇想天外 SFマンガ大全集第2号(1980年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の世界(1989年)
コミックボックス5月号(1989年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫全史(1998年)
ある日の手塚治虫(1999年)
人間ども集まれ!【完全版】(1999年)
私たちの手塚治虫と会津(2000年)
東京人 2008年12月号(2008年)
手塚治虫表紙絵集(2016年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)