「百物語<放浪編>」
『ラジオドラマ化』
百物語
(1979年:NHK-FM)
『作品内容』
一塁半里は一介の勘定形であったが、御家騒動に巻き込まれて切腹する羽目に陥ってしまった。
何とか助かりたい一塁は屏風の鬼に向かって助けてくれたら魂を渡す、と話す。
いよいよ切腹のその場面で一塁はある猫に助けられる。
その猫は悪魔であり「スダマ」と名乗った。
彼はスダマに連れられて妖術を使う老婆の元に連れて行かれる。
そこである妙薬を飲まされ、一塁は姿形、声までも変わり、見違えるような美青年になる。
彼は魂を売る代わりの条件として、もう一度人生をやり直すこと、絶世の美女を得る事、一国一城の主になることを所望したのだった。
名前も不破臼人と変える。
彼はある巻き物の中の「玉藻前」という美女を見、彼女が欲しいとスダマに話す。
しかし、玉藻は狐の精であり、みちのくの果ての恐山に住んでいるのだった。
二人は旅立ち、不破の家に着く。
彼は一度でいいから娘の真砂に逢いたいという。
だが真砂を得ようとするある武士(佐々木小次郎)がいた。
スダマの計らいで不破は真砂と逢うことができるが、彼女は実の父親である彼に恋心を抱いてしまう。
そして海岸で逢瀬しているところで、佐々木と不破は対峙してしまう。
人を切る人は嫌いだ、という真砂の前で彼は佐々木を切ってしまう。
浪人でタコ、
下田警部が、
また手塚先生が作者として出演。
<参考文献:講談社全集>
『一口メモ』
虫プロでアニメラマの第三弾として企画されたが、実現しなかった。
主人公の名前がはじめは「一塁」であり、後に「不破臼人」となっている。
どちらも「ファウスト」と読めるところがミソ。
『図版使用書籍』
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
朝日ジャーナル4月1日号(1988年)
コミックボックス5月号(1989年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)
フィギュア王 no.11(1998年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
手塚治虫記念館(第5刷)(2003年)
ホラー傑作選(2003年)
フィギュア王No.129(2008年)
僕らの愛した手塚治虫2(2008年)
手塚治虫美女画集(2014年)
手塚治虫の美男美女画集(2017年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
サンエイムック「どろろ」「三つ目がとおる」大解剖(2019年)
pen+ 手塚治虫の仕事。(2020年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)