「モモンガのムサ」
『関連書籍』
『作品内容』
あるモモンガの夫婦に子供が8匹産まれた。
父親は5匹以上は育てられない、と言い木の上から3匹を落としてしまう。
不憫に思ったクスノキはそのうちの1匹を受け止める。
彼は「ムサ」と名づけられ、周りから迫害されようと恐るべき生命力で強いムササビに成長していく。
ある時木の上まで登った時母親と兄弟達と出会う。
しかし、生れたばかりで捨てられたムサは兄弟達と縄張り争いを始める。
そんな中、母親が人間の銃で撃たれて命を落とす。
ムサはこの時初めて人間を見る。
ミミとの間に多くの子をなすムサだが、キューという名の人間にその多くを殺されてしまう。
彼に立ち向かったムサであるが、キューは銃の暴発のために命を落としてしまう。
張り合いを無くし、すっかり気を落とすムサ。
その上クスノキが人間に切られることになった。
ミミをはじめ家族を避難させるムサだが、自分はクスノキを見届ける、といって出て行かない。
その夜雷光がクスノキを襲い、いつまでも燃えつづけるのだった。
<参考文献:講談社全集>
『映像化』
森の伝説 第一楽章
(1987年:手塚プロ製作・実験アニメ)
『図版使用書籍』
季刊ファントーシュ第2号(1976年)
手塚治虫マンガ漫画館(1977年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから(2013年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
pen+ 手塚治虫の仕事。(2020年)