「海の姉弟」
『作品内容』
比佐子と良の二人は沖縄の海で鬼ヒトデを採って暮らしていた。
良は村人が自分達を陰口するのがたまらなくいやだった。
押し入れを探していると母親の日記が見つかった。
それによると二人はどこの誰とも分からないアメリカ兵の子供だったのだ。
ある時良は比佐子がヤマトンチュの大伴と抱き合っているのを目撃してしまう。
彼らは結婚するという。
大伴を信用していない良だったが、姉が好きなら仕方ないと承諾する。
結婚前はいい顔をしていた大伴だったが、比佐子と良が愛でた海を埋め立ててホテルを発てる計画を進める。
比佐子は海を守るために出て行き、そこで息耐える。
良はそんな比佐子を抱き上げ、怒りを叫びに変えるのだった。
鬼ヒトデの買い手で豚藻負児が、
大伴の秘書?で堀が出演。
<参考文献:講談社全集>
『一口メモ』
この年手塚先生は沖縄海洋博のアクアポリス館の展示プロデューサーになっている。
その内容については知らないが、開発と自然との間でのジレンマをこの作品から感じる。
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
手塚治虫講演集「未来への遺言」(2003年)
僕らの愛した手塚治虫<激動編>(2012年)
手塚治虫美女画集(2014年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)