「おけさのひょう六」
『作品内容』
踊りの好きなひょう六は一日中踊っていた。
その踊りは評判となりいつも見物人であふれていた。
しかもその内容は殿様や代官などを茶化した内容だったから皆笑い転げていた。
ある時殿様から踊りをみせよとの命が下り庄屋(マグー)と共に城に登るひょう六。
いつもどおりの踊りを見せてしまったひょう六は大盃の酒を飲まされるところを飼っている猫のチリに助けられる。
踊りを舞うこともそれを見物することも禁止されてしまう。
そんなひょう六の元におけさという女が踊りを教えて欲しいとやってくる。
二人は共に踊る舞うが、ひょう六は目を潰されてしまう。
さらにおけさは殿様に連れて行かれて、乱暴をされた挙げ句に売られてしまう。
おけさを探すひょう六の前に現れたおけさ。
そしていつしか村ではチリが笠をかぶって踊りつづけていた。
ひょう六は寿命が尽きて息耐える。
ある雪の晩、彼の家の軒下で笠をかぶって猫が死んでいた。
ヒョウタンツギ(p.208,229)が出演。
<参考文献:講談社全集>
『一口メモ』
「W3」問題で疎遠となっていた少年マガジン誌への復活となった作品。
『図版使用書籍』
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
文藝別冊 手塚治虫(1999年)
フィギュア王No.129(2008年)
僕らの愛した手塚治虫<激動編>(2012年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)