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「低俗天使」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1975年05月12日号 - 週刊少年ジャンプ 集英社 B5判 読切 -
1978年04月20日 手塚治虫漫画全集122巻 タイガーブックス2 講談社 B6判 -
1995年05月25日 集英社文庫 手塚治虫名作集5「はるかなる星」 集英社 文庫判 -
2003年01月 講談社漫画文庫 恐怖短編集7「千年の孤独編」 講談社 文庫判 -
2011年02月 手塚治虫文庫全集115 タイガーブックス(1) 講談社 文庫判 -

『作品内容』
報道カメラマンの四谷仁吉(メロン・キッド)はサイゴンやプノンペンの惨状を収めたフィルムを持って現像所に急いでいた。 すると車の中のニュースで、彼の鞄の中に密航してきた少女が隠れていると聞かされる。 実際に少女を見つけた彼は仕方なく、中華街のビルの中の空き部屋にとりあえず身を置く。 彼女は名前をジュジュといい、避難船の中に両親と別れて乗ってしまったという。 ジュジュに同情した仁吉は労務者となって彼女と二人で暮らしていた。 ある時彼の前にフィアンセのユリと弁護士(クッター)が現れる。 弁護士によるとジュジュをアメリカに引き渡せば仁吉の疑惑は晴れると
いう。 拒否する仁吉。

ジュジュは驚異的な勘を持っており、博打に身を染めていく。 しかし、勝ちすぎたためにジュジュを守る仁吉は労務者達(ランプハム・エッグブク・ブックヘック・ベン丸首ブーンメイスンタコ)にボコボコにされる。 仁吉はジュジュにその頭脳をベトナムのために使え、と話すがジュジュは自分は日本人だと語る。 3212年生まれの彼女の時代では日本は南北に分かれて100年以上も戦争状態だという。 避難のために5000年前にいく船に乗ったのだが、途中で落ちてしまったのだという。 そんな二人の前にMPが現れる。 逃げるジュジュは彼らに銃で撃たれてしまう。 仁吉はジュジュの姿を映したフィルムをいつの日か発表したいと思うのだった。

スパイダー(p.159)、 ストリッパーの顔でヒョウタンツギ(p.177)、 手塚先生(p.184)がそれぞれ出演。

<参考文献:講談社全集>

『一口メモ』
個人的にとても好きな作品。 中学生くらいの時なんだかやり切れない思いに駆られたのを覚えている。

『図版使用書籍』
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫の漫画の原点(2007年)
フィギュア王No.129(2008年)