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「雨ふり小僧」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1975年09月号 - 月刊少年ジャンプ 集英社 B5判 読切 -
1976年09月15日 ホームコミックス タイガーブックス1 汐文社 A5判 - -
1978年11月20日 手塚治虫漫画全集123巻 タイガーブックス3 講談社 B6判 -
1989年05月20日 - 手塚治虫名作集2 ホーム社 四六判 - -
1995年03月15日 集英社文庫 手塚治虫名作集2「雨ふり小僧」 集英社 文庫判 -
2001年11月09日 講談社漫画文庫 恐怖短編集5「妖しの怪談編」 講談社 文庫判 -
2003年05月01日 - 手塚治虫マガジン5月号 KKベストセラーズ B5判 - -
2011年03月 手塚治虫文庫全集116 タイガーブックス(2) 講談社 文庫判 -

『映像化』
雨ふり小僧
(1983年:手塚プロ製作・自主制作アニメ)

『作品内容』
モウ太は山の中の分校に通っており、そこには中学生は彼一人しか居らず、友達は一人もいなかった。 一ヶ月に一回町の本校に行くといつもいじめられていた。 ある時彼は雨ふり小僧に会う。 彼はモウ太の履いている長靴が欲しいという。 くれれば願いを3つかなえる条件を出した。 モウ太はそれを聞き入れまず、町の奴等が持っていない宝物が欲しいという。
雨ふり小僧はあずきあらいのじいさんの元に連れて行き、めずらしい甲羅を持った亀を渡す。 モウ太は彼を家に連れて行くがその姿はモウ太以外には見えなかった。 街に行った時亀を自慢すると逆に彼はいじめに遭う。 モウ太はふたつ目のねがいとしていじめっ子達をやっつけてくれという。 山に帰ると、分教場が火事になっていた。 消防車も間に合いそうになく、モウ太は3つめのねがいとして火事を消すようにいう。 しかし、雨ふり小僧はそんな事したら自分自身が燃えてしまうと始めは拒否する。 モウ太はこれをやってくれたら必ず長靴をやる、橋の下で待っていろという。 雨ふり小僧は意を決し、火事を消すのだった。

その後、モウ太の家族は町に引っ越す事になり、彼は雨ふり小僧との約束をすっかり忘れてしまう。 雨ふり小僧は約束どおり橋の下にずっといた。 モウ太は成長し、結婚し、今では小さな会社の社長で子どももいた。 娘にせがまれ、長靴を買いに行ったところで彼は40年前の約束を思い出す。 急ぎ約束の場所に行くと雨ふり小僧は待っていた。 しかし、彼の姿はモウ太には消えかかっていた。 モウ太が大人になったからである。 長靴を受け取った雨ふり小僧はモウ太に礼を言い、消えていった。

<参考文献:講談社全集>

『再版による相違』
<初出〜ホームコミックス>
・4ページ目4コマ目
「グレートマジンガーはデモニカようさいをめざしてなぐりこんだ」→
「するとキバをむき出し血の色をした目のオオカミ男がとびかかった」

・27ページ目雑誌掲載時に広告があったためにセリフ位置などの変更

<ホームコミックス〜全集>
特になし

『一口メモ』
立川談志師匠もおすすめの珠玉の一品。

『図版使用書籍』
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
もっと知りたい手塚治虫(1997年)
手塚治虫全史(1998年)
私のこだわり人物伝(2005年)
手塚治虫ぴあ(2016年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
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