「原人イシの物語」
『作品内容』
オロヴィル町営堵殺場にある夜、大男が現れた。
彼は空腹ですぐに倒れてしまうが、カリフォルニア大学人類博物館のクローバー博士とトーマス・ウォータマン(ロック)によって幻のヤヒ族の生き残りであることが明らかとなった。
名はイシといい、働き者の彼は博物館の清掃係となる。
彼はクローバー博士には非常になじんだが、原始人と蔑むトーマスにはなじめなかった。
後の調査で彼は白人の襲撃を一家で避け、12年間静かに暮らしていた。
しかし、ある白人(丸首ブーン)によって住処を知られてしまい、彼以外の家族は皆殺しにあっていた。
博士とトーマスはイシを連れて彼らが隠れ住んでいた森を目指す。
トーマスはそこでイシの家族を殺したのは自分の祖父であるリチャード・ウォーターマンであることを知る。
イシは始めに会った時からそのことを知っていた。
トーマスとリチャードの匂いが非常に良く似ていたのだ。
足をくじいていたトーマスはイシに自分は家族の仇だ、といいどうにでもしろというが、イシは彼を担いで帰ろうとする。
自分の家は既に博物館であるのだ。
1916年イシは結核を患い息を引き取った。
レコード会社でクッターが出演(p.138)。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫展図録(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫全史(1998年)
原画の秘密(2006年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)