七色いんこ
第1話「ハムレット」(原典:William Shakespeare)
『作品内容』
初日を2日後に控えたハムレットだが,主役を務めるはずの大手上が麻薬運びの容疑で帰国できなくなってしまった。
演出の土方は劇場員(加仁博士)の助言によって代役専門の役者七色いんこに連絡を取る。
七色いんこは実は劇場客をねらった泥棒であるが,土方らはそれを承知の上で彼に代役を頼む。
いんこの出演を知った下田警部は娘でもある千里刑事に劇場の警備を命令する。
千里はいんこに何かおかしな感じを抱くがまだ彼女にそれはなんだかは分からない。
いんこのねらう獲物は財界のキングである鍬潟隆介であった。
彼のお妾であるファッションモデルは宝石に身を包み,ガードマンとして佐々木小次郎や力有武が固めていたが,演出家に変装したいんこは見事彼女から宝石を盗み出した。
そしてなぜかいんこは舞台の上から鍬潟を糾弾するのだった。
ブタナギや
藤本弘,
安孫子素雄,
丸首ブーン,
アセチレン・ランプ,
スカンク草井の登場もあり。
『映画作品』
1948年「Hamlet(邦題:ハムレット)」
【英】
(監督:ローレンス・オリヴィエ/主演:ローレンス・オリヴィエ)
1964年「Hamlet(邦題:ハムレット)」
【ソ】
(監督:グレゴリー・コージンチェフ/主演:インノケンティ・スモクトゥノフスキー)
1989年「ハムレット」
(監督:フランコ・ゼフィレッリ)
1995年「世にも憂鬱なハムレットたち」
(監督:ケネス・ブラナー)
『原作を読みたい方は』
ハムレット(白水Uブックス)
ハムレット(新潮文庫)
ハムレット(角川文庫)
ハムレット(集英社文庫)
ハムレット(研究社小英文叢書)
シェイクスピア全集1「ハムレット」(ちくま文庫)
『図版使用書籍』
手塚治虫マンガ大全(1997年)
私のこだわり人物伝(2005年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
pen+ 手塚治虫の仕事。(2020年)