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「冒険狂時代」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1951年12月号
〜1953年08月号
- 冒険王 秋田書店 B5判 連載 -
1973年10月10日 少年漫画劇場12巻 奇想天外 筑摩書房 四六判 - -
1978年02月25日 手塚治虫漫画全集40巻 冒険狂時代 講談社 B6判 -
2002年01月 秋田文庫 冒険狂時代 秋田書店 文庫判 -
2004年10月10日 ちくま文庫 手塚治虫西部劇傑作集 筑摩書房 文庫判 抜粋
2009年10月25日 手塚治虫オリジナル版復刻シリーズ 冒険狂時代・ピピちゃん 国書刊行会 A4判 雑誌復刻版

『作品内容』
第1回
海賊に乗り込まれた客船。 ボートで逃げる人たち。 そこに乗り合わせたのが嵐凧之助,牧師のピカール,ハンガリアの王族フェルジナンドとマリア,かけごと師のピーター・ローレ(十銭ハゲ),海賊の一人であるルイジ・バンバ(力有武)と一匹の犬。 そして別のボートに乗った魔法博士はその犬を探す。

第2回
のこぎりざめに襲われるも,犬の活躍で難を逃れる。 そんな中ピカールが息を引き取る間際,宝の地図を一同に託す。 この地図はキャプテンキッドから預かった地図であったが,キッドは副船長ジョン・シルバー(レッド公)によって殺されてしまったのだった。 ボートは竜巻に巻き込まれ,フェルジナンドとマリアはある岩礁に打ち上げられる。

第3回
凧之助と犬はアメリカ西部(と思われる町)に竜巻とともに落ちてくる。 スミス家に助けられた一人と一匹はハム・エッグが営む酒場へと入る。 ワイルド・ビル・ヒコック(レッド公)に決闘を挑まれるが,不思議な吟遊詩人に助けられる。 凧之助は意を決して着物を脱ぎ,洋服に着替えるが頭はちょんまげのままだった。 そして不思議な吟遊詩人はフェルジナンドたちを助けた男と同一人物だった。

第4回
男は怪我をしているフェルジナンドそっくりに変装して,マリアとともにハンガリアへと旅立つ。 行き倒れになっていたピーターはハムの酒場に運び込まれるが,彼はもともとハムの弟分だった。 ハムはヒコックからあの宝の地図の残り半分を預かっていた。 ところがピーター自身は宝の地図を持っていなかった。 そんな中フェルジナンドは怪我を押してハムの酒場に現われる。 地図を持っているのではと疑われた彼はハムとその仲間たちによって撃たれ命を落とす。 旅の途中の男はマリアに地図が欲しいと明かす。

第5回
牧場の馬を何とか乗りこなした凧之助はその夜,牧場の娘に身の上を明かす。 幕末の日本に現われたハリス。 それにつき将軍に進言した彼の父親は蟄居を命じられ,凧之助は大庭筑前公のもとよりオランダ船に乗ったのだった。 そこへ現われたハムの一味(花輪重志ら)。 彼らをやりこめた凧之助はヒコックに出会う。

第6回
ヒコックは凧之助に仲間になるように誘う。 彼はジョン・シルバーのいとこだった。 ことわる凧之助は銃では丸で彼に歯が立たないことを知る。 ハムは子分
たち(アセチレン・ランプら)を怒鳴りあげていたが,ヒコックが現われ地図を返すように言われる。 ハムは偽物を掴ませようとするが,ヒコックの理想に共感したピーターはハムに黙って本物を渡してしまう。 銃の練習をしていて牧場の管理を怠っていた凧之助は牛泥棒の濡れ衣を着せられる。
壁の絵でヒョウタンツギ

第7回
みごとな銃の腕前を見せ,疑いを晴らした凧之助だったが,これ以上スミス家に迷惑をかけられないと着物に着替えて出て行く。 ヒコックはハムの酒場でだまし討ちにあい命を落とす。 そこへ現われた凧之助はハムたちを滅多打ちにし,地図の件はピーターから話が流れたことを知る。 ピーターが隔離されていた小屋に連れてこられた凧之助はハムによって外から火をかけられてしまう。

第8回
火に包まれる凧之助の前にあの犬が地下から土を掘ってやってくる。 助けられた凧之助は犬が地図の半分を持っていることを知る。 ハムに打ち勝った凧之助。 地図の半分を手に入れたスミス家のスチーブは宝探しに出,凧之助も同行してしまう。 とある船の中で魔法博士はあの犬に出会い,おひめさまと呼ぶ。 この犬はサラジン公の娘フラリ姫の変わり果てた姿だったのだ。 カサブランカで船を降りた博士たちを凧之助も追う。 食事につられた凧之助たちは外人部隊に入隊してしまう。

第9回
地図をねらうモロッコの豹をおって外人部隊は全滅してしまう。 唯一助かった中隊長はモロッコの豹の双子の兄弟だった。 賊を追う凧之助たちはテントを見つけ,馬たちを開放してしまう。

第10回
大手柄を立てた二人だったが,モロッコの豹は取り逃がしてしまう。 捕虜の見張りをしていた凧之助は犬と再会する。 ところが爆弾を仕掛けられた基地から捕虜たちは逃げ出してしまう。

第11回
地図についての行き違いからモロッコの豹と中隊長は決闘を始めてしまう。 モロッコの豹は勝利するが,双子の不思議で彼自身も倒れてしまう。 それを見た凧之助は宝の地図が不幸を呼び込むと考え,破り捨ててしまう。 地図を拾った魔法博士は犬とともに去っていく。 さらに半分の地図はルイジ・バンバが拾い,モンテクリスト伯爵に届ける。 彼こそマリア(なぜかここでメリーと変わっている…)と旅する謎の男だった。

第12回
モンテクリスト伯や魔法博士の乗る船に乗り込むことに成功した凧之助とスチーブ。 その船はハムやブラッド船長によって襲われてしまう。 そしてスチーブを撃ち殺したハムは凧之助と再会する。

第13回
海賊にのっとられた船の中で凧之助たちは捕虜になってしまう。

第14回
魔法博士は持っていた地図の半分をハムに差し出す。 カツラの中に地図を隠していたモンテクリスト伯はハトに地図を託し,ルイジの元へ飛ばす。 凧之助の腕を見込んだブラッドは仲間になるように誘い掛けるが,凧之助は拒絶する。 蛇の部屋に監禁された凧之助はまたもや犬に助けられる。

第15回「謀は密なるを宣とす」
密談をするブラッドとハムの元にルパンからの挑戦状が届く。 一計を案じたハムは凧之助に偽物の地図を渡して,島から逃がそうとする。 マリー姫を連れて行こうとした凧之助はモンテクリスト伯と砂浜で決闘を始める。 そんな中,モンテクリスト伯の部下たちの船が現われ,襲撃を始める。

第16回「海賊島全滅」
ハムエッグは魔法博士を連れて島から逃げ出そうとする。 それを追うブラッドは凧之助に見つかり戦いを始める。 ブラッドは岬から身を海に落とす。 モンテクリスト伯は凧之助から奪っていた地図が偽物である事に気づく。 アラビアに近づいてきたハムたちだったが,魔法博士の魔法の力が蘇り鼻を茶瓶にされてしまう。

第17回「ハレムの宮殿」
魔法の力でボートを浮かび上がらせた博士はそのままハレム宮殿に向かう。 そしてそのボートには凧之助もしがみついていた。 宮殿の前で追われる凧之助はキスメットと名乗るこじき大王にハレムの姫の婿になると予言される。 博士は宮殿の中で犬を元のフラリ姫に戻す。 街に出た姫は凧之助を見つける。

第18回「ハレムの宮殿(つづき)」
宮殿につれてこられた凧之助は姫があの犬だということを知り,姫から地図のことを聞かれる。 魔法博士は幻覚を使って,凧之助の両親や親友のみどり之進(ロック)を現し凧之助の心を変えさせようとする。

第19回
宝石などを使って凧之助を誘惑する姫。 博士は凧之助を毒殺しようとする。 凧之助の願いでキスメットは宮殿へと現われる。 一方,モンテクリスト伯とメリー姫はアラビアの町にいた。 キスメットは姫の悪政に泣く民衆をあおり,宮殿へと襲撃をする。

第20回
キスメットはかつて魔法でフラリ姫を犬にした大臣だった。 姫を砂漠の果てに捨てるように指示をするキスメットだったが,凧之助はそれを追う。 途中ライオンに襲われていた一行から姫を助け出す凧之助。 古寺の中で休む二人だったが,姫はまた薬を飲まされ一晩後にはまた犬になってしまうことを告白する。

第21回
巨大蜘蛛に襲われた凧之助はすんでのところで難を逃れる。 しかし,姫は既に犬になってしまっていた。 さらに現われてハムエッグに対して宝の地図は寺の中においてきた,と話す凧之助。 地図を求めて寺に入るハムは巨大蜘蛛のために命を落とす。 そこに姿を現したモンテクリスト伯。 彼こそはルパンその人だった。
メリーをつれてハンガリーに向かう二人。 凧之助は犬とともに日本へとむかう。

<参考文献:国書刊行会復刻シリーズ>

『図版使用書籍』
手塚治虫とっておきの話(1990年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫全史(1998年)
文藝別冊 手塚治虫(1999年)
僕らの愛した手塚治虫(2006年)
扉絵原画コレクション1950-1970(2017年)