ブラック・ジャック
第94話「サギ師志願」
『作品内容』
ある母親(サファイヤ)が息子の力(写楽)を連れて病院を探し回っていた。
夜遅い事もありどこでも断られるが、矢武井医院で受け入れてくれる。
医師(ヒゲオヤジ)は川崎病だといい、手術しなければ治らないという。
そこへ父親(丸首ブーン)が乗り込んで来、手術料なんか払うくらいなら一家心中した方がマシだと話す。
彼は若い頃腹膜炎で倒れ、仲間(ランプ、
ハム・エッグ、
ラムネ,カルピス)が病院を駆けずり回ったがどこでも断られた経験を持っていた。
ドヤ街の住人であるというだけでだ。
治療してくれた慈善病院でもそこの医師達(レッド公、
ノタアリン)は毎月入院費を大量に持っていった。
そんな彼の話しを聞いた医師はある妙案を思い付く。
早速電話をかけた先はブラックジャックであった。
ブラックジャックは3000万円の手術料を請求するが、患者は払うといっていると嘘をつくのだった。
医師は父親に小切手帳を渡す。
それはもちろん不渡りで現金にはならない。
父親はぶち込まれるが、息子は助かる、と話し納得させる。
手術は無事終わるが父親は自ら警察にサギをしたと電話をかける。
やがて警察(田鷲警部、
中村課長、
スパイダー)が乗り込んでくるがブラックジャックは自分を捕まえに来たのだ、といい裏口から帰っていくのだった。
ヒョウタンツギ(p.115)出演。
<参考文献:チャンピオンコミックス>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
コミック・ゴン 第3号(1998年)
「地上最大の手塚治虫」展(2012年)