ブラック・ジャック
第111話「タイムアウト」
『作品内容』
交通渋滞の中大型トラックのワイヤーが切れ,近くで遊んでいたタカシという幼児がその鉄骨の下敷きになってしまった。
もはや虫の息であり,さらにクレーン車が来るのに30分近くかかるという。
母親(クスコ)は医師等(美土路博士,
東南西北)に泣いて頼むが鉄骨をどかさなければ無理だと言う。
トラックの持ち主である槍杉建設の社長等(レッド公,
ノタアリン,
ハム・エッグ)はいくらかかってもいいという。
渋滞に巻き込まれていたブラックジャックは5000万円請求し,承諾される。
彼はタカシの体を4つに切断し,取り出した後でつなげると言うのだ。
医師は無茶だと話すが,議論しているよりはと手術を敢行する。
タカシは元気になるが,建設会社はあの事故の責任はうしろの個人トラックの運転手(ケン一)の追突によるものだと主張し手術料を払おうとはしない。
しかし,運転手はワイヤーははじめから切れており,とても5000万円など払えないと話す。
患者を見舞ったブラックジャックはタカシの作った風車を受け取り「5000万円の代わりだ」と言って去る。
槍杉建設のトラックの運転手でノールス・ヌケトールとドジエモン,
事故の際近くにいた市民で手塚先生,
ヒゲオヤジ,
ガロン,
力有武,
クッターが,
警官で佐々木小次郎,
その他ヒョウタンツギ(p.7,15)が出演。
<参考文献:チャンピオンコミックス>
『図版使用書籍』
現代まんがシアター1 手塚治虫(1979年)
ブラック・ジャック展アートブック(2023年)