Google
WWW を検索 手塚治虫のすべてを検索



[1967年作品リストへ]

「アトム今昔物語」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1967年01月24日号
〜1969年02月28日号
- サンケイ新聞 産経新聞社 未確認 連載 -
1969年03月10日 手塚治虫全集 鉄腕アトム9 小学館 新書判 - -
1969年03月25日 手塚治虫全集 鉄腕アトム10 小学館 新書判 - -
1969年10月10日 手塚治虫全集 鉄腕アトム15 小学館 新書判 - -
1975年08月30日 サンコミックス 鉄腕アトム6 朝日ソノラマ 新書判 - -
1975年10月01日 サンコミックス 鉄腕アトム7 朝日ソノラマ 新書判 - -
1975年10月01日 サンコミックス 鉄腕アトム8 朝日ソノラマ 新書判 - -
1978年12月25日 豪華愛蔵版 鉄腕アトム2 朝日ソノラマ A5判 - -
1982年03月20日 手塚治虫漫画全集240巻 鉄腕アトム今昔物語1 講談社 A5判 -
1982年05月20日 手塚治虫漫画全集241巻 鉄腕アトム今昔物語2 講談社 A5判 -
1982年06月20日 手塚治虫漫画全集242巻 鉄腕アトム今昔物語3 講談社 A5判 -
1982年06月01日 ほるぷ版手塚治虫選集3巻 鉄腕アトム3 ほるぷ出版 A5判 - -
1982年06月01日 ほるぷ版手塚治虫選集4巻 鉄腕アトム4 ほるぷ出版 A5判 - -
1984年01月01日 手塚治虫作品集10 鉄腕アトム2 翠楊社 A5判 - -
1993年10月23日 豪華愛蔵版 鉄腕アトム13 講談社 四六判 -
1993年11月22日 豪華愛蔵版 鉄腕アトム14 講談社 四六判 -
1995年12月 光文社文庫 鉄腕アトム13 光文社 文庫判 -
1995年12月 光文社文庫 鉄腕アトム14 光文社 文庫判 -
1999年09月 サンデーコミックス 鉄腕アトム6 秋田書店 新書判 -
1999年09月 サンデーコミックス 鉄腕アトム7 秋田書店 新書判 -
1999年10月 サンデーコミックス 鉄腕アトム8 秋田書店 新書判 -
2002年11月 講談社漫画文庫 鉄腕アトム11 講談社 文庫判 -
2002年11月 講談社漫画文庫 鉄腕アトム12 講談社 文庫判 -
2003年04月11日 - 鉄腕アトムコンプリートブック メディアファクトリー B5判 復刻版
2008年05月10日 - 手塚治虫WORLD 少年マンガ編 ゴマブックス A5判 一部のみ
2010年01月 手塚治虫文庫全集032 アトム今昔物語 講談社 文庫判 -
2011年04月29日 鉄腕アトム<オリジナル版>復刻大全集 unit.7 復刊ドットコム B5判,ほか 雑誌掲載版の復刻
2017年05月01日 TJMOOK 鉄腕アトムの世界 宝島社 A4判 「ベイリーの惨劇」の復刻
2018年10月13日 - テヅコミ Vol.01 マイクロマガジン社 B5判 天馬博士のみ

『作品内容』
<矛盾のはじまり>
アトムが怪しい海の中に入ると光る物体があり、突然爆発を起こしてしまった。 気がつくと海の上に一人の女が浮んでおり、アトムの電子頭脳は「人間ではない」と示していた。 彼女は体の側面で呼吸をしている、昆虫のようだった。

彼女の星では人々はイナゴのような姿形をしていた。 スカラと名乗る彼女はある科学者と新婚であったが、バトラと名乗る金持ちと一緒になろうと考えた。 星のしきたりで雌を奪われた雄は殺される運命にあった。 しかし気まぐれな彼女は夫の発明した変態器によって地球人の姿になって緑一杯の世界で暮らそうと考え直してしまった。 夫を殺しに来たバトラは変わり果てたスカラの姿を見て銃を降ろす。

アトムはお茶の水博士に相談しようと空を飛ぶ。 しかしそこには科学省も精密機械局もなかった。 ガード下にいた乞食の少年に尋ねると今は1969年だという。 アトムはスカラを連れて自分の家が出来る土地に飛ぶ。 ウランコバルトを思って涙するアトムとそれを慰めるスカラ。


<地球生活第一課>
乞食の信ちゃんにアパートを紹介してもらったアトムとスカラ。 アトムはお金を作るために活火山へ飛ぶ。 そこでダイヤの原石をいくつも見付けたアトムは次の日、スカラと共に銀座へ出て宝石店へ入る。

そこでは値段がつけられない、と言われるがとりあえずと出された100万円を持ってアトムは走り去る。 買い物の楽しさを知ってしまったスカラはやたらと物を買い始める。 荷物を抱えて四苦八苦しているアトムを尻目に、よたもの(ノールス・ヌケトールら)に声をかけられて附いていってしまう。 ロボットだと知られたらまずいアトムは下手に手を出すことが出来ない。

そこで助けてくれたのがヒゲオヤジそっくりの男だった。 彼はスリル医院を経営している白ひげという医者だった。


<ネバ2号誕生>
スリル医院へ行ったアトムはそこの地下でロボットの研究に打ち込む若きお茶の水と出会う。 頼み込んで助手にしてもらい、スカラは医院の看護婦として雇ってもらうことになった。 白ひげは医院に来るある奥さんの旦那(ダンケ・シュタット)は奥さんの薬を売って酒を飲んでいることを知り激怒する。

家に乗り込んだ彼はその旦那が元は精密職人であり、職をロボットに奪われたことを聞く。 ロボットの研究をしているお茶の水の生き方に疑いを持つ白ひげ。 お茶の水はネバ2号という知性も持つ世界初のロボットを開発するが、「クライクライ」という言葉を残しネバ2号は爆発して果ててしまう。


<ロボット バローの物語>
水爆実験のためにバローというロボットを開発したP国へアトムは飛ぶ。 開発をしたカーポン博士はバローを自分の子供のように思っており、ブンデル大統領の命令とはいえ爆発で失いたくはなかった。 その当日、実験場へ水爆を抱えて歩くバローの前にアトムが現れる。

アトムは地下に潜って3年も経てば捜索も終るだろうからそしたら自分が声をかけるから出てくるように、と説得して水爆を壊してバローを地下に埋める。 その頃博士は大統領に逆らった罪で殺され、秘密の通信ステッキを通じてバローは大統領からその事を聞く。
バローは穴から出て、大統領のいる基地を破壊し、しかし爆撃にやられてしまう。 アトムはせっかく出来た唯一のロボットの友人を失ってしまったのだ。


<スカラの失踪>
本来地球の自然に憧れていたスカラはキャンプに行こうとしていた青年達に附いていってしまう。 その先で彼女は星から持ってきた縮小機を使って自らを虫くらいの大きさにしてしまう。 アトムがP国から帰ってくると彼女はいなくなった後で、部屋は警察の捜索が入っていたと信ちゃんから聞くアトム。 冬を越せるほどの食料を持って山においていくアトム。 次の春までは到底エネルギーがもたないであろう事に気付きつつ…。


<エネルギー・チューブ>
スリル医院の近くで事故が起り、多くの人が生き埋めになってしまった。 白ひげは多くの人(力有武等)達と救助を行うが下の方の人はもう手後れに近くなっていた。 アトムは意を決してお茶の水の作りかけのがらんどうのロボットの中に入りそれらの人々を助ける。

エネルギーが後3日分くらいに減ってしまったアトム。 町では人々(ラムネ,カルピスノールス・ヌケトールオッサン石森章太郎
等)が中に誰か入って救助したのだろうと噂をしていた。 ついにお茶の水に自分の正体をさらしてしまうアトム。 とんで逃げるが捜索の目は厳しく、ある産業スパイによって助けられる。

彼らは濃縮ウラン注入装置の設計図を盗んでいて、それを餌にアトムを自分達の親玉(ランプ)の元へ連れて行く。 鞄に詰められてアトムが連れて行かれたのはある原子力潜水艦だった。 そこの艦長(レッド公)とランプはアトムに分からないように筆談を続ける。


<ベトナムの天使>
潜水艦は途中で戦闘を始めた。 アトムはそれを止めようとして出て行くが、自分がアメリカに売られたことを知る。 濃縮ウラン注入装置の設計図を持って出て行こうとするアトム。 そこへ銃撃が来て設計図は灰になってしまう。 もはやこれまでと思ったアトムは潜水艦を破壊して、あるベトナムの村へ行く。

そこはベトコンではなかったが毎日のようにアメリカ軍の爆撃があるということだった。 もうすぐお産があることを知ったアトムはエネルギーのありったけを使って村を守る。 子供は無事に産まれるがアトムのエネルギーは尽きてしまう。 アトムは最後の瞬間に自分を日本に送るように頼んでいた。

村の長老はそこに横たわる人形を菩薩が乗り込んだのだといい、村の若者にサイゴンへ届けるように言いつける。 そこの村も次の日は再び爆撃を受け、あの赤ん坊も死んでしまった。 アトムを運んでいた若者達も爆撃を受け死ぬが、アトムだけは何とか川へ投げ込むことに成功する。 アトムは長い、長い眠りについた。


<1993年夏>
年月は流れ、1993年になってからアトムは新日本建材KKの社長になっている信ちゃんの元に運ばれてくる。 彼は財産をはたいてロボット用の原子力エネルギーチューブを買い求める。 アトムは目を開けて信ちゃんとの再会を果たすが、エネルギーは1日分くらいしかなかった。 そこへ彼の娘であるスルメが来て、アトムと一緒に街へ出る。

アトムは谷川岳へ行くがそこにスカラの姿を見付けることは出来なかった。 そしてスリル医院も既になかった。 スカラと共に娯楽ゾーンに入ったアトムはロボットであることがばれてしまい、たたき出されてしまう。


<ロボット チルチルの危難>
お茶の水博士の作ったロボットチルチルはしっかりと知性を持っていた。 しかし、顔に表情がないために博士は笑い顔と起こり顔のお面を渡して買い物に行かせる。 彼はそこで矢守という男にお面を奪われてしまう。 矢守は自分の親分にそれを渡して宝石強盗を働く。

チルチルは宝石強盗の容疑をかけられ逮捕されてしまう。 お茶の水博士はチルチルを助けるために白ひげの息子で私立探偵をしている伴俊作に真犯人の捜索を頼む。 ニュースを聞いたアトムはチルチルを助けようと犯人のビルへ忍び込み、同様にそこに忍び込んでいたヒゲオヤジが殺されようとしている現場へ乗り込み証拠をつかむ。 しかし宝石を入れたロッカーには爆弾を仕掛けてあり、動けばそれを爆発させるといわれアトムはそこに立ちすくむ。


<最後のエネルギー>
チルチルは有罪となり、スクラップが決まってしまう。 アトムは最後の力を振り絞ってギャング達を追いつめ、自らは谷川岳に行って横たわるのだった。 そのアトムに好きだと叫ぶスルメ。 チルチルの氏に哀しみながら、アトムの存在に研究の希望を見出したお茶の水博士。


<天馬博士>
ロボットは発展を遂げ、1987年に開発された人造皮膚は本物の人間(ハム・エッグ)が使用することもあった。 科学省の長官に就任した天馬博士は交通事故で失ったわが子・飛雄の代わりのロボットを作ろうとしていた。 しかし、博士の子飼いの研究者である牛込(力有武)を含めて省全体が反対の意向を示した。 そんな時博士のために費用を1000万ドル負担してもよいという男・須井柄が現われ、計画は実行される。

そのロボットは完成するがなぜか動こうとはしなかった。 山で一人生活をしていたスカラはさびて横たわるアトムを爆発させる。 タイムパラドックスのために新しいアトムは動くことが出来ないのだった。 新しくトビオとして生まれかわったアトムはスカラとの出会いも果たす。 しかし、彼に本当に必要なのはロボットの友達だった。


<ベイリーの惨劇>
トビオは道でお茶の水博士を見る。 博士は懐かしくトビオを見るがもちろん彼には博士の記憶はない。 その事を天馬博士に話すと彼はトビオにお茶の水博士に会ってはいけないといわれる。

しばらくして天馬邸に須井柄が現われ、最初の契約どおりにトビオを1日借りるといって連れて行く。 トビオはロスのビバリーヒルズにある須井柄の家でベイリーというロボットに出会う。 彼はロボット差別の厳しい彼の地で髪の毛を毟り取られていたが、この日役所への手続きを終って人間としての権利を手に入れようとしていた。 須井柄はトビオに彼を守るように指示する。

役所を出てきたベイリーは民衆に取り巻かれバラバラにされてしまう。 その事を報告するトビオ。 ロボットは人間に危害を加えることが出来ないようになっているのだということを改めて実感する須井柄。 そして天馬博士の家は出た方がいい、と助言をして日本へ送り届けてくれるのだった。


<アトム サーカスへ行く>
いつまで経っても背の伸びないトビオに不満足な天馬博士はとうとう彼をサーカスに売り飛ばすことにする。 サーカスの団長(ハム・エッグ)はアトムをその目玉としてほかのロボットと戦わせたりしていた。 ある日、アトムはスカラと再会しサーカスを逃げ出してお茶の水博士のうちへ行く。 アトムを探しにきた団長に対し、アトムをあくまで品物というなら拾った代償として電子頭脳と原子力エンジンをもらうといって彼らを追い返す。

しばらくして電話がかかってきてアトムの母親が重傷だという。 とるものもとりあえず飛び出していくアトム。 しかしそこにいたのは団長以下サーカスの面々だった。 再び彼のおもちゃとしての生活に戻るアトム。

サーカスで火事が起る。 必死に団長等を助け出すアトム。 病院を訪れたお茶の水博士が見たのはエネルギーを抜かれ、縛られたアトムだった。


<宇宙からの生きたカビ>
アトムはアメリカCIAの要請によりある島へ行く。 そこには宇宙の細菌に犯されたロケットの乗組員がいるのだった。 アトムはそのリーマス大佐に会い、その細菌は小さいがある滅びた星の住人だったのだと聞き報告する。

しかしCIAはその島に対して水爆を既に発射していた。 島で宇宙人の乗り移った植物達を出来るだけロケットに積めて大気圏外へ運ぶアトム。 宇宙人はそのアトムの行為に感謝してお礼をしたいと話す。 アトムの望みは人間と平等に暮らすことだけだった。


<ロボット人権宣言>
アトムが日本へ帰るとそこではロボット人権宣言が高らかに発表されていた。 団長からも解放されたアトムはお茶の水博士から両親のロボットをプレゼントされる。 しかし、その夜その二体のロボットは盗難に遭ってしまう。

アトムはその後をつけて、姿こそ現さないが失踪した天馬博士が二体に教育を施そうとしていることを知る。 それから10日後アトムの家に父、母が姿を現す。 二人はアトムからすればまだまだぎこちなかったが家族団欒を楽しむ。 そしてお茶の水博士に頼んで三人で小学校に行くことになる。 ヒゲオヤジが教鞭を執るお茶の水小学校への入学が決まるが、アトムは5年生で両親は1年生だった。


<アトム 小学校へ行く>
ロボット運転手に無理な注文をしたために事故を起こし息子が行方不明になってしまった南久瀬井茶エ門氏(ブクブック)。 ヒゲオヤジは新聞(ヒョウタンツギが描かれている)でこの事件を知る。 彼はお茶の水小学校の理事の一人でありロボット法反対運動に参加していたためにアトム等の入学は取り消しになってしまう。 しかし、アトムは田鷲警部から事件の顛末を聞き自ら捜索に出掛ける。

そして元々海底技師だった運転手が自分の体をバラバラにしても隆夫くんを助けていたことを突きとめる。 自分の息子がロボットに助けられたことが明らかになったため制裁を受けることになった南久瀬氏だったがアトムの機転で乗り越える。 アトムは無事にお茶の水小学校へ入学し、タマオ四部垣と出会うことになる。


<雪と共に去りぬ>
尾太富久山で怪事件が起っていた。 その調査に行かせたいお茶の水博士と行かせたくないヒゲオヤジ。 アトムはケン一の助言を聞いて山へ飛ぶのだった。 そこで彼が見たのは食欲旺盛な虫であるクオークとイナゴの形をした宇宙人だった。 アトムは電子分解銃でやられ、宇宙船の中に投げ込まれる。 そこにはアトムをやっつけた脱獄囚であるバトラに捕らえられていたオハラ氏がいた。

オハラ氏に助けられたアトムはお茶の水博士にこの事を報告し、スカラに話す。 スカラは二人と共に山に行き、オハラと再会を果たす。
バトラは事故によってクオークに潰されてしまう。 元の体にかえったスカラはオハラとやり直す決意を固め、地球を後にするのだった。

<参考文献:講談社豪華愛蔵版>

『図版使用書籍』
手塚治虫マンガ漫画館(1977年)
絶体絶命12月号(1977年)
季刊民族学18(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
FLASH 5月25日号(1993年)
過去と未来のイメージ展図録(1995年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫キャラクター図鑑1(1998年)
鉄腕アトムの軌跡展図録(2002年)
東京ウォーカー4月8日号(2003年)
鉄腕アトムコンプリートブック(2003年)
MOE 5月号(2003年)
図説鉄腕アトム(2003年)
僕らの愛した手塚治虫(2006年)
東京人 2008年12月号(2008年)
僕らの愛した手塚治虫2(2008年)
僕らの愛した手塚治虫<激動編>(2012年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)
手塚治虫ぴあ(2016年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)
アトム ザ・ビギニング9(2019年)
手塚治虫語辞典(2023年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)