「おふくろの河」
『作品内容』
市村洋子は夫の残した脚本によって女手ひとつで一座を支えていた。
一人息子の義人は土曜になる毎に東京から興行先へ来ていた。
彼は母親の演じている「むら雲長五郎」に触発されるように番長グループに参加するようになる。
洋子の元にテレビ局から誘いが来るが、担当者達(レッド公、ノタアリン)は脚本を大幅に書きかえることを条件に持ってきたため彼女はこの話しを断ってしまう。
だんだん不良のようになる義人を見て洋子は一座を解散し東京へ行く決意をする。
そんなある時義人が河にさらわれたという報が入る。
洋子は自ら河に飛び込み義人を助けるが、途中で流木に頭をぶつけ意識不明となってしまう。
一座の啓介にいわれ義人は番長グループを抜ける決心をする。
そして母親の意識を戻すためにも、枕元で「むら雲長五郎」の芝居を聞かせたらどうだろうと提案をする。
啓介は東奔西走し、あるテレビ局での放映にこぎつけることができる。
放映当日、物語が進むに連れて洋子は脚本を語り出す。
ついに立ち上がり、意識を取り戻すことができたのだった。
座員でタコ、
ハム・エッグ、
ムッシュー・アンペア、
ブク・ブック、
ロンメル、
ヘック・ベン、
ランプ、
ドジエモン、
十銭ハゲが、
「むら雲長五郎」を放映するテレビ局の担当者でヒゲオヤジが、
その他スパイダー(p.162)が出演。
<参考文献:講談社全集>
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
手塚治虫の美男美女画集(2017年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
pen+ 手塚治虫の仕事。(2020年)