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「シュマリ」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1974年06月10日号〜1976年04月25日号 - ビッグコミック 小学館 B5判 連載 -
1976年04月20日 小学館文庫 シュマリ1 小学館 文庫判 - -
1976年04月20日 小学館文庫 シュマリ2 小学館 文庫判 - -
1976年04月20日 小学館文庫 シュマリ3 小学館 文庫判 - -
1976年07月20日 小学館文庫 シュマリ4 小学館 文庫判 - -
1978年10月10日 手塚治虫漫画全集97巻 シュマリ1 講談社 B6判 -
1978年11月20日 手塚治虫漫画全集98巻 シュマリ2 講談社 B6判 -
1978年12月15日 手塚治虫漫画全集99巻 シュマリ3 講談社 B6判 -
1979年01月20日 手塚治虫漫画全集100巻 シュマリ4 講談社 B6判 -
1987年10月30日 - シュマリ(上) 角川書店 四六判 -
1987年11月30日 - シュマリ(中) 角川書店 四六判 -
1987年12月30日 - シュマリ(下) 角川書店 四六判 -
1995年04月 角川文庫 シュマリ(上) 角川書店 文庫判 -
1995年04月 角川文庫 シュマリ(中) 角川書店 文庫判 -
1995年04月 角川文庫 シュマリ(下) 角川書店 文庫判 -
2003年06月01日 - 手塚治虫マガジン6月号 KKベストセラーズ B5判 - -
2003年07月01日 - 手塚治虫マガジン7月号 KKベストセラーズ B5判 - -
2003年08月01日 - 手塚治虫マガジン8月号 KKベストセラーズ B5判 - -
2003年09月01日 - 手塚治虫マガジン9月号 KKベストセラーズ B5判 - -
2003年10月01日 - 手塚治虫マガジン10月号 KKベストセラーズ B5判 - -
2003年11月01日 - 手塚治虫マガジン11月号 KKベストセラーズ B5判 - -
2008年07月10日 - 手塚治虫WORLD 青年マンガ編 ゴマブックス A5判 ラストの部分のみ
2009年12月 手塚治虫文庫全集025 シュマリ(1) 講談社 文庫判 -
2010年01月 手塚治虫文庫全集026 シュマリ(2) 講談社 文庫判 -

『作品内容』
<第一章>"地の果て"
大月祥馬という男を追うシュマリ。 彼は和人でありながらアイヌ名を口にしていた。 そして右手をいつも布にくるみ、それを解くときは人を殺すときだといっていた。

<第二章>"余市川"
シュマリは大雨の中で大月祥馬と彼の女房の妙と出会う。 妙は元々シュマリと恋仲であったが、大月の元に走ったのだった。 シュマリは大月と白黒をつけようとするが、畑が心配で外に出たまま大月は命を落す。 そして妙はその土地に残るといい、シュマリはまた一人旅に出る。

<第三章>"刺青"
シュマリは札幌で警察に捕まり、牢に入れられる。 死刑になるところだったが、五稜郭の埋蔵金の在処を知っている男を捕まえれば放免になるといわれ、関口金吾(ランプ)らを引き連れてアイヌの村を目指す。 シュマリは男を見つけ、隠し場所へ案内させる。 金はすべて潰して砂金にして温泉場に埋めてあった。 関口は男を殺してしまい、怒ったシュマリは彼ら役人をすべて殺害する。 そして砂金を手にするとそれを妙の元に届けた。

<第四章>"雪解け"
シュマリは砂金を手に荷駄の中から買い物をする。 その際に侮辱されたとした女郎のお軽はシュマリの住処までついてくる。 奇妙な共同生活をするが、オオカミが襲ってきたときに彼女は喉をかまれ息耐えてしまう。

<第五章>"太財一族"
シュマリは水はけのいい土地を見付け、それを太財という男から買い取る。 そこの娘の峯は妙に生き写しだったが、性格は荒々しく似ても似つかなかった。 土地にシュマリは種子を植えるが、そこは野ネズミが住みついておりとても手におえる状態ではなかった。 彼はネズミの天敵である狐を何匹も捕まえて備えようとする。

<第六章>"瀕死の村"
シュマリが砂金を採り、それで油を買おうとある村に立ち寄るとそこはコロリで全滅しかけていた。 さらにシュマリをつけてきた太財家の弥十は村に火をつけてシュマリを燻り出そうとする。 逆に弥十の体に火をつけることに成功したシュマリはそのまま妙を訪ねる。 しかし、彼女は家に居ず彼は砂金を置いてそこを立ち去る。

<第七章>"ポン・ション"
シュマリの家に押しかけてきて結局住み着いてしまった幼子のポン・ション。 そして太財の弥七はなぜかシュマリが気に入り、弥十と父親が警吏を呼んでシュマリを捕まえようとしたときも助けに入るのだった。

<第八章>"阿修羅のうた"
牧場を始めたシュマリ。 そこでただ一頭「阿修羅」という名の馬だけが言うことを聞かずに困っていた。 旅の途中で食料が尽き、馬を分けて欲しいといってきた一行にシュマリは阿修羅を渡そうとする。 しかし阿修羅は逃げ出してしまう。 それから「朝風」という名の馬が子馬を産んだ。
その父親は阿修羅だった。 毎晩小屋の近くまで来る阿修羅にシュマリは朝風を渡すが、子馬は手放さないのだった。

<第九章>"お峯"
太財炭坑は開始早々から雲行きが怪しくなってきた。 お峯は自分の体と引き換えに2万5千両をシュマリに要求する。 一冬を超えたとき彼女の心は既にシュマリのものとなっていた。 そんな頃弥七が父親が危篤だと知らせる。 炭坑に帰った峯を一目見て父は息を引き取る。 弥十は裏切り者の峯を打ちのめすが、それでも彼女はシュマリの元に帰っていくのだった。

<第十章>"密告"
ポン・ションが瘧にかかったらしいために街へ出た峯は妙の噂を聞き訪ねていく。 そこで彼女は自分が彼女の影法師に過ぎなかったのだ、と思いその帰りにシュマリのことを密告する。

<第十一章>"集治監にて"
シュマリを密告した後峯はなぜか彼の牧場へ帰っていく。 シュマリは集治監で看守との決闘に及び殺してしまうが、上層部は埋蔵金に未練がありシュマリを死刑には出来ないのだった。

<第十二章>"外道抗"
シュマリは弥七に引き取られて太財炭坑で労働をすることになった。 様々な妨害に遭い、ぼろぼろになるシュマリだったが集治監で一緒だった十兵衛だけは味方だった。 そして峯が子供が出来たと知らせに来る。

<第十三章>"人斬り十兵衛"
炭坑にかつてシュマリに切られた男の息子だという男が訪ねてくる。 実は彼の父親はイナゴの大群にやられたのだったが、彼はシュマリを狙って銃を撃つ。 急所は外れたものの、その後刀で止めを刺すところで十兵衛によって逆に殺されてしまう。

<第十四章>"鉱毒"
シュマリの牧場では河の上流から流れる鉱毒のために馬が次々と死んでいった。 訪ねてきた弥七に峯は何とかするように頼む。 断る弥七だったが、その帰りに上流に立ち寄り、そこの鉱場を爆発させるのだった。

<第十五章>"第三の男"
シュマリの牧場では峯がポン・ションの見守る中見事に男の子を産んでいた。 そして洪水で畑が壊滅的な打撃を受けた妙に華本男爵が救いの手を差し伸べようとしていた。 しかし、彼女は大月祥馬の骨の埋まっている土地を離れようとはしないのだった。

<第十六章>"大落盤"
坑道では落盤騒ぎが起っていたが、弥十はその中でシュマリを呼び出す。 決闘を始めた中で再び地震が起り、彼らは生埋め状態になる。 そこにやってきていたのは十兵衛を追ってきた柳橋のなつめだった。 彼女は男装してここまでやってきていたが、十兵衛のことを「歳さま」すなわち土方歳三と呼ぶ。

<第十七章>"脱出口"
シュマリと十兵衛、そして弥十は命からがら脱出に成功する。 なつめはついに十兵衛を口説けぬままに命を落す。 そして弥十はおかねという女郎を殺したことが炭坑の頭領にばれて殺害される。 彼女は頭領が岡惚れしていたのだ。

<第十八章>"父帰る"
シュマリは埋蔵金の在処を弥七に明かして自分の牧場に十兵衛と共に帰る。

<第十九章>"みだれ髪"
シュマリはこの界隈の疫病神とされている「みだれ髪」という馬に興味を持ち、ついに捕まえてしまう。

<第二十章>"無法の群れ"
シュマリの牧場にアイヌがやってきて、彼は快く森を貸す。 しかし、そのアイヌの持つ毛皮などを狙う和人がやってきて、シュマリは一戦を覚悟し、お峯と息子の弥三郎を逃がす。

<第二十一章>"乱戦"
シュマリはみだれ髪が眠り病に侵されていることを盗賊から聞く。 しかし、それにひるむ彼ではなく盗賊たちは次々とシュマリと十兵衛に殺されていく。 にもかかわらずシュマリがアイヌの元に駆けつけたときそのほとんどは息絶えていた。

<第二十二章>"男の座"
シュマリは盗賊を一掃するが、みだれ髪と十兵衛を失う。 さらに牧場の馬はそのすべてが眠り病に侵されていた。

<第二十三章>"華本男爵"
世捨て人のような生活をしていたシュマリはある時暴漢に襲われていた華本男爵を救出する。 そして彼の屋敷で内儀となっていた妙と再会するのだった。 妙は男爵に愛されていることは分かっていたが、その心のうちはどうしても理解できないでいた。 その後農学校でポン・ションと再会し、酒を酌み交わす。

<第二十四章>"泥炭地"
山を下りたシュマリはとても役に立ちそうにない泥炭地を手に入れる。 そこへお峯が訪ねてくる。 シュマリは彼女を始め妙と見間違えてしまう。

<第二十五章>"白昼夢"
華本男爵は政略争いに敗れ北海道をさることになる。 しかし、妙は自分は北海道に残るのだという。 華本に官職を捨てて戦うように進めるのだった。

<第二十六章>"野火"
妙は華本を救うために太財弥七を訪ねる。 そして体と引き換えに華本への協力を約束させる。 その朝、シュマリたちの住む方角に火事が起った。 峯を思いかけつける弥七に、妙は自分も連れて行くように頼む。 小屋は丸焼けになっており、シュマリの毛皮だけが残っていた。 妙はそれをそっと抱きしめるのだった。

<第二十七章>"妙の死"
家に帰った妙は男爵によって射殺される。 無事な姿を弥七に見せた峯は彼から妙が殺されたことを聞かされる。 そしてその事を決してシュマリに話さないように頼むのだった。

<第二十八章>"暴動"
華本男爵への協力を決めた弥七の炭坑では暴動が起る。 敵側のスパイが煽ったのだ。 札幌に出て起死回生の一手を打った弥七はその帰りにポン・ションと一杯やっている途中で心臓発作で倒れてしまう。

<第二十九章>"男爵芋"
妙の死を知ったシュマリは仮出獄している男爵を訪ねに行くが、そこには妙が居た。 だがそれは峯の変装した姿だった。 妙の死を知ったらシュマリはどうなってしまうか分からない、それを恐れた彼女の優しさだった。 しかし、シュマリは妙の墓を見付け、ポン・ションとも話す。 そして
姿を消すのだった。

<第三十章>"落日の譜"
シュマリは弥七を訪ねる。 彼はシュマリに妙が本当に思っていたのはシュマリだったのだ、と話す。 まもなく彼の炭坑は労働者によって取り囲まれる。 弥七はその中で命を落し、加勢したシュマリは群衆に飲み込まれる。

<第三十一章>"大団円"
ポン・ションはアイヌでありながら赤紙によって兵隊に取られてしまう。 彼は朝鮮の地でシュマリに再会する。 お峯はきっとシュマリと再び出会うことが出来ると信じているのだった。

<参考文献:小学館文庫>

『一口メモ』
NHKで人形劇になったということだが、詳しくは不明。
雑誌掲載時の表紙を並べると続き絵になっている、という話は有名。

『図版使用書籍』
平凡パンチ11月28日号(1977年)
現代まんがシアター1 手塚治虫(1979年)
手塚治虫 マンガの魅力(1979年)
手塚漫画のはじまり(1980年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
ビッグコミック3月10日号(1989年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
手塚治虫はどこにいる(1992年)
過去と未来のイメージ展図録(1995年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫マンガ大全(1997年)
もっと知りたい手塚治虫(1997年)
陽だまりの樹公演プログラム(1998年):講談社全集表紙
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
原画の秘密(2006年)
手塚治虫の「新宝島」(2007年)
手塚治虫美女画集(2014年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)
手塚治虫ぴあ(2016年)
手塚治虫の世界(2017年)
手塚治虫の美男美女画集(2017年)
pen 3月1日号(2018年)
扉絵原画コレクション1971-1989(2018年)
pen+ 手塚治虫の仕事。(2020年)
手塚治虫語辞典(2023年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)