「ふしぎな少年」
『作品内容』
第1章「そもそも神かくしとは」
昔からあった神かくし。
そして一次元と二次元,そして三次元とは。
第2章「アンパカ組はキモをつぶした」
アンパカ組代表を拒否するために罰として工事現場の奥深く入っていったサブタンが消えてしまった。
下田警部や両親(父親:ノタアリン)らの捜索が続く中,サブタンは同じ時間に上野や新宿に現われた。
彼は時間を止める能力を手に入れてしまったのだった。
第3章「四次元にマネキンあり」
サブタンは工事現場の奥で四次元に通じる道をとおっていた。
その効果で時間を止める力を手に入れたのだった。
サブタンはこの力を利用して炭坑に閉じ込められた父親たちを救出し,
また,ロケット打ち上げを失敗させようとしている一味を一網打尽にする。
第4章「おまえが放火犯人だ」
学校が火事になってしまい,時間を止めて広がるのを防いだサブタン。
しかし,現場に多くの指紋を残してしまったため,放火の犯人として逮捕されてしまう。
無実の罪を晴らすため再び時間を止めて真犯人を探す。
どれくらいの時間がたったのか,サブタンは真犯人を見つけ出し,裁判官たちに彼を披露する。
第5章「人間の皮を着た人間」
人間の皮を人工的に作り,それを利用した麻薬密売を続ける悪人たち。
彼らを追ってきたFBIのロックホームはサブタンの力を借りて彼らを一網打尽にする。
第6章「タイム・マシーンのおんぼろ事件」
四次元振動機の実験で体が裏返しになってしまったパイロット(力有武)を元に戻す際に二次元の体になってしまったサブタン。
その体を活かして事故現場からある赤ん坊を救出する。
その赤ん坊は江美原健二といい,23年後にタイムマシーンを発明する男だった。
しかし,将来彼と賭けをすることになる古田抜は将来の自分から日記を受け取り,赤ん坊の江美原を殺害しようとしていた。
サブタンはそのたくらみを知り,阻止することに成功するが,逆に自分の時間を止める力を失ってしまう。
第7章「サブタン三四郎」
中学生と柔道の試合をすることになってしまったアンパカ組。
時間を止める力を取り戻したサブタンも加わり,試合には勝つ。
第8章「アフリカ危機一髪」
日本に飛んできたミサイルを止めるために四次元のお姉さんの力を借りるサブタン。
しかし,そのために空間に穴をあけてしまい,東京とアフリカがつながってしまう。
穴からアフリカに行ってしまった人たちを救うために二人はアフリカへ行く。
そこでサブタンは政府に抵抗するスカラベという一団に会うが,時間を止める力を使って彼らを撃退する。
そんなサブタンの能力は実は四次元のお姉さんの気まぐれから手に入れたものだった。
結局サブタンは時間を止める力を返すことになった。
その他ヒョウタンツギ(p.1-15,1-72,1-114,2-121),
通行人で手塚先生(p.1-26),
列車の乗客でルーナ姫(p.1-48),
記者でクッター,
ラムネ,
カルピス(p.1-105),
火事見物人で石森章太郎,
レッド公(p.1-144),
スパイダー(p.1-149),
検事でクッター,
ホテルのフロントでノールス・ヌケトール,
麻薬密売人でアセチレン・ランプ,
ナンバー7(p.2-11),
白いパイロット(p.2-11),
タマオ(p.2-11),
ボンゴ(p.2-11),
ピック(p.2-12),
オッサン(p.2-15),
密売人?でレッド公,
役人でクッター(p.2-125),
野球の観客でヒゲオヤジ(p.2-151),
野次馬でハム・エッグ(p.2-159),
アセチレン・ランプ(p.2-160),
ノンキメガネ(p.2-162),
乞食で馬場のぼる(p.2-163),
手塚先生(p.2-204),
お茶の水博士(p.2-204)が出演。
<参考文献:講談社全集>
『映像化』
ふしぎな少年
(1961年・NHK)
『図版使用書籍』
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
アサヒグラフ2月24日号(1989年)
コミックボックス5月号(1989年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
こころにアトム(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
神様手塚を読む(1999年)
文藝別冊 手塚治虫(1999年)
SF Japan Vol.03 手塚治虫スペシャル(2002年)
手塚治虫記念館(第5刷)(2003年)
MOE 5月号(2003年)
原画の秘密(2006年)
上を下へのジレッタ<完全版>(2008年)
僕らの愛した手塚治虫2(2008年)
手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから(2013年)
手塚治虫表紙絵集(2016年)
扉絵原画コレクション1950-1970(2017年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)
手塚治虫語辞典(2023年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)