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[1965年作品リストへ]

「W3(ワンダー・スリー)」

発行日 種類 タイトル 発行所 判型 備考
1965年05月30日号
〜1966年05月08日号
- 週刊少年サンデー 小学館 未確認 連載 -
1965年12月01日 サンデーコミックス W3(1) 小学館 B5判 - -
1966年01月01日 サンデーコミックス W3(2) 小学館 B5判 - -
1966年02月01日 サンデーコミックス W3(3) 小学館 B5判 - -
1966年05月01日 サンデーコミックス W3(4) 小学館 B5判 - -
1966年06月01日 サンデーコミックス W3(5) 小学館 B5判 - -
1968年06月30日 サンデーコミックス W3(1) 秋田書店 新書判 -
1968年08月05日 サンデーコミックス W3(2) 秋田書店 新書判 -
1977年01月20日 秋田漫画文庫 W3(1) 秋田書店 文庫判 - -
1977年02月20日 秋田漫画文庫 W3(2) 秋田書店 文庫判 - -
1977年03月20日 秋田漫画文庫 W3(3) 秋田書店 文庫判 - -
1980年10月20日 手塚治虫漫画全集139巻 W3(1) 講談社 B6判 -
1980年12月20日 手塚治虫漫画全集140巻 W3(2) 講談社 B6判 -
1981年03月20日 手塚治虫漫画全集141巻 W3(3) 講談社 B6判 -
1993年06月25日 手塚治虫傑作選集20 W3(1) 秋田書店 四六判 - -
1993年07月20日 手塚治虫傑作選集21 W3(2) 秋田書店 四六判 - -
1995年03月 秋田文庫 W3(1) 秋田書店 文庫判 -
1995年03月 秋田文庫 W3(2) 秋田書店 文庫判 -
2008年05月10日 - 手塚治虫WORLD 少年マンガ編 ゴマブックス A5判 一部のみ
2009年10月 手塚治虫文庫全集015 W3(1) 講談社 文庫判 -
2009年10月 手塚治虫文庫全集016 W3(2) 講談社 文庫判 -
2012年03月05日 Tezuka Osamu Treasure Box W3 国書刊行会 B5判 雑誌版復刻
2019年10月13日 - テヅコミ Vol.13 マイクロマガジン社 B5判 冒頭部

『映像化』
W3
(1965年:虫プロ製作・テレビアニメ)

『作品内容』
銀河連盟のボッコプッコノッコは反陽子爆弾を抱えて地球にやってきた。 地球に一年間住んで地球人が良い人間なら救いの手を、悪い人間だったら爆破してしまおうというのだ。 彼らが最初に見た地球人は漫画家を名のる星光一とそれを狙う男たちだった。 しかし、星光一はふしぎな武器と勇気を出して彼らと戦い姿をくらます。

ボッコは兎に、プッコはカモに、ノッコは馬に化けて地球人との接触を図る。 乱暴をされた彼らは星真一という少年に助け出される。 彼は正義感あふれていたが、それがために暴力に訴えることも多く学校にも行ってなかった。
そして何と彼はあの星光一の弟だったのだ。

家に帰ってきた光一は真一だけには真相を話す。 光一は秘密結社フェニックスの一員であり、もしかしたら次の任務で命を落すかもしれないという。 真一に学校だけはきちんと行くように言って彼は故郷を後にする。

仲間たち(力有武田鷲警部メロンキッドら)と共にユダ諸島へ向かい、ガイコツ衛星の破壊に成功する光一。
しかし、秘密警察隊長のランプに捕まってしまう。 そんな光一の姿を夢に見た真一はボッコたちの正体に気付いてしまう。 次の日に学校へ行った真一は教師もぐるになって汚いことのはびこっている現状に涙する。

光一についていっていたプッコは帰ってきてボッコとノッコに光一は射殺されたと告げる。 学校に絶望していた真一は馬場先生に励まされて柔道でそのストレスを発散させていく。 ある時大型台風が町を襲い、真一は子供たちを助けるために地主のトラックを盗むがそれが故で逮捕状が舞い込んでしまう。 それもボッコたちの機転で不起訴になり、真一は命の恩人だとカノコたち兄弟姉妹に慕われる。

光一はA国によってギャング団の首領だと発表されるが、実は射殺のときは麻酔弾で行われ命長らえていた。
彼は仲間のエリゼと共に脱出に成功し、ある病院で治療に専念する。 プッコが隠していた反陽子爆弾は台風で行方不明になってしまい、陣内(ハム・エッグ)という男が隠し持っていた。 ハードボイルド商会のスカンクノタアリンはそれをA国大使(ロンメル)に連絡し、デルタ博士(レッド公)によってその破壊力を知らされる。

光一のことが気になる真一はフェニックス本部の場所を知っているプッコにその場所に連れて行くように頼みこむ。 そこで彼は変装の旨い隊員が光一の振りをして家に帰るから協力するように頼まれる。 何とか演技をする真一であったが、大人の世界の汚さを改めて痛感してしまう。 そしてフェニックスではボッコら動物達が地球の生物ではないことに気付いていた。

A国は反陽子爆弾を盾に世界を牛耳ろうと画策していた。 しかし、爆弾から奇妙な音が聞こえて来、さらに爆弾自身が溶解液をだし地下に沈み出してしまった。 そこには変装した光一が紛れ込んでいたが、ランプに正体を見破られてしまう。 戦う二人は共に爆弾が沈んだ穴に落ちてしまう。 それも光一の機転によって事無きを得、ランプは光一に一抹の恩義を感じる。 一方、真一はボッコたちが反陽子爆弾を地球に持ち込んだことを知って、彼らを突き放してフェニックスにその事を報告する。

光一の救出に向かうフェニックスの隊員たち(丸首ブーンら)。 爆弾を回収しようとしたボッコたちは宇宙船の故障によって立往生してしまい、真一に助けを求める。 フェニックスは宇宙人はそのまま殺した方がいいと考え、真一を眠らせてしまう。 真一が目覚めた時、ボッコたちの命は後4日に迫っていた。 彼はW3を助けるための物質電送機を作ってくれる科学者を探して馬場先生を訪ねる。

先生は知り合いの科学者の五目を訪ねる。 無事助けられた三人は真一に感謝し、銀河連盟にこの一年間の観察の結果の採決を求める。 その答えは「否」だった。 しかし、三人は反陽子爆弾を背負ったまま帰っていく。 真一と光一は反陽子爆弾は依然地球の内部に埋まったままということにしようと決める。 その方が地球全体が平和へ向かうだろうという考えだった。

W3の三人は銀河連盟で有罪が確定した。 刑の内容は記憶を消された上で別の星に送られるというものだった。
三人は三人とも地球へ送られることを望む。 皆地球人の姿へと変態をされて飛び立つ。 しかしその後で変態させた彼らの体には臍がないことが判明してしまった。 ロケットは光速の30倍で進むために地球についたときは地球時間で約10年前に相当していた。

カノコが怪我をして、お見舞いに駆けつけた真一は彼女に臍がないことを知る。 そこにいた医師は実は馬場先生にも臍がなかったことを話す。 そして別の街にいる馬場先生は五目とお互いに臍がないことを話して笑いあっていた。

町会議員の息子の取り巻きでブク・ブック(1巻:p.72), ノールス・ヌケトール(1巻:p.73)、 真一の父親でデコビン、 A国の巡視艇の館長でメイスン、 釣り人でヒゲオヤジ(1巻:p.172)、 陣内の会社の社員でラムネ,カルピス、 A国の兵士でヘック・ベン(2巻:p.50)、 作者で手塚先生(3巻:p.71,175)、 その他ヒョウタンツギ(1巻:p.8,168,2巻:p.12,89,115,3巻:p.120)、 スパイダー(1巻:p.8,138)、 ブクツギキュ(1巻:p.8)、 ヘル夫人(3巻:p.139)、 プルートウ(3巻:p.139)が出演。

<参考文献:秋田漫画文庫>

『一口メモ』
元々は週刊少年マガジンに連載された作品。

『図版使用書籍』
手塚治虫マンガ漫画館(1977年)
アサヒグラフ4月29日号(1977年)
手塚治虫全百科(1981年)
手塚治虫まんが大研究(1982年)
ユリイカ 2月号(1983年)
手塚治虫漫画40年(1984年)
SPA!2月23日号(1989年)
女性自身3月7日号(1989年)
手塚治虫の軌跡(1992年)
過去と未来のイメージ展図録(1995年)
こころにアトム(1995年)
マンガの神様!(1995年)
月刊カドカワ8月号(1995年)
手塚治虫大全(1997年)
もっと知りたい手塚治虫(1997年)
手塚治虫キャラクター図鑑1(1998年)
手塚治虫博物館(1998年)
手塚治虫全史(1998年)
てんとう虫1月号(1999年)
手塚治虫SF傑作集「異星人編」(2001年)
SF Japan Vol.03 手塚治虫スペシャル(2002年)
手塚治虫記念館(第5刷)(2003年)
私のこだわり人物伝(2005年)
原画の秘密(2006年)
僕らの愛した手塚治虫(2006年)
手塚治虫の漫画の原点(2007年)
フィギュア王No.129(2008年)
僕らの愛した手塚治虫<激動編>(2012年)
「地上最大の手塚治虫」展(2012年)
手塚治虫×石ノ森章太郎 マンガのちから(2013年)
手塚治虫とキャラクターの世界(2013年)
手塚治虫美女画集(2014年)
「バンパイヤ」第二部完結編(2014年)
僕らが愛した手塚治虫<復活編>(2016年)
手塚治虫の世界(2017年)
扉絵原画コレクション1950-1970(2017年)
手塚治虫の美男美女画集(2017年)
わたしたちの手塚治虫(2018年)
僕らが愛した手塚治虫<推進編>(2018年)
ママー探偵物語(2022年)
手塚治虫語辞典(2023年)
手塚治虫キャラクター名鑑(2024年)